偏頭痛・吐き気・耳鳴りが原因でパニック発作に書きましたように、偏頭痛の検査で脳に異常は見られませんでしたが左右差が見られたため、頭部をマルチスライスCTスキャンで撮影したところ偶然、副鼻腔炎*が見つかりました。
そこで紹介状を書いていただき、同じ病院内の耳鼻科での治療継続となりました。
また炎症で膿が溜まっている場所は4箇所ある副鼻腔(上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞)のうちの左頬の上顎洞の下部でした。
*俗に蓄膿症・蓄膿(ちくのう)と呼ばれる鼻の病気です。副鼻腔が炎症を起こして膿が溜まる病気であることから蓄膿症と表現されるようです。
たしかに子供の頃から慢性的に鼻づまりの症状に悩まされてきましたが、当時は慢性鼻炎と診断されたため、さして気にも留めていませんでした。
しかし実際は副鼻腔炎だったのかもしれません…
副鼻腔炎は慢性副鼻腔炎と急性副鼻腔炎とに大別されますが、私の症状は次に述べる理由から慢性副鼻腔炎と診断されました。
なお偏頭痛の原因として治療当初は副鼻腔炎の可能性が疑われましたが、最終的に偏頭痛の原因は老眼やドライアイによる眼精疲労と判明しました。
関連ブログ:ドライアイによる眼精疲労(疲れ目)が偏頭痛の原因
慢性副鼻腔炎の原因として次のような説明を受けました。
・鼻カメラ?による目視検査により判明したもので、左の鼻腔がもともと骨が突き出した構造により狭くなっており、もともと鼻が詰まりやすい構造になっている。
・花粉症などによるアレルギー性鼻炎の慢性化。
またこれらの原因以外にも、上の歯の虫歯・歯槽膿漏の進行により膿が上顎洞に広がることで副鼻腔炎を併発することもあるそうです。
私も耳鼻科医からこの点を指摘されたため一応歯科の検診を受けましたが、虫歯や歯槽膿漏などの症状は認められませんでした。
慢性副鼻腔炎の治療としては、幸い手術が必要なほど酷い症状ではなかったのですが、代わりに「こんなにたくさん薬を飲んで副作用の心配はないのか」と不安になるほどの薬が処方されました…しかも3カ月間も飲み続けなければならないそうです(@_@;)
具体的には次のような薬が処方されました。
・抗生物質(溜まった膿や炎症を起こしている患部の細菌除去)
・蛋白質分解酵素(溜まった膿の排泄促進)
・消炎鎮痛剤(炎症による痛みの緩和)
・スプレー式点鼻薬(鼻の粘膜の炎症や鼻づまりの症状改善)
上記の薬に加えて、通院時のネブライザー治療。
上述の処方薬による3カ月間の治療の後、再度頭部のCTスキャンを撮ったところ、左上顎洞の副鼻腔の膿が消滅していたため投薬を打ち切り治療終了となりました。
ただし耳鼻科医から「今後も風邪やアレルギーなどが原因で、急性的に副鼻腔炎の症状が出るかもしれない」と指摘されたとおり、数ヶ月と経たないうちにまた鼻づまりや膿のような鼻(青っ鼻)の症状が再発しました(T_T)
慢性副鼻腔炎の治療は完治は難しく、一筋縄ではいかないようです…
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