心理カウンセリングの実例1-1

Mさんのご好意に甘えて、特別にメール夢分析(および心理カウンセリング)の内容を掲載させていただいております。
※私の方から掲載のお願いすることは決してございませんので、ご安心下さいませ。
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9月にMさんが東京にいらっしゃった際に、夢分析ワークショップへ参加していただきました。この時は参加者がMさんお一人でしたので、結果として個人カウンセリングの形となりました。
最初に前回のメールにもありました「まだ話していないこと」について、どうされるかMさんに確認致しました。Mさんは、話す方を選択されました。
それは今まで誰にも話したことがない内容だそうで、とても勇気がいったことと思います。

個人カウンセリングの概要:

Mさんが子供の頃のことです。ある時、お母さんに「ピアノを習いたい。」とお願いしたところ、お母さんはピアノのことをおばあちゃんに相談して、結局(Mさんには何の相談もなく)ピアノの先生でも何でもないおじいちゃんにピアノを教わることに決まってしまったそうです。
最初は怒り(私にはそう思えました)の鉾先はおじいちゃんに向けられていましたが、お話しされているうちに、だんだんと鉾先が「一方的に話を進めた」おばあちゃんに向いて行きました。
おばあちゃんとは、今ではすっかり疎遠の仲になってしまっているそうです。
そして、話の語気が強まるたびにMさんは「手で何かを押さえつけるような仕草」をされていました。その仕草に強いエネルギーを感じた私はワークの提案をしてみました。
「もし宜しければ、ボクがMさんの頭を上から押さえてみて、Mさんにそれを感じてみて欲しいのですが、如何でしょう?」
「……何か、怖いものが出てきそうです…」
そこで提案を変えてみました。
「もし、おばあちゃんと話ができるのなら、何か「伝えたいこと」「行っておきたいこと」がありませんか? 例えば目を閉じておばあちゃんを思い浮かべて、伝えたいことがあれば心の中で言ってみるというのはどうですか?」
「それなら出来そうです。」
…数分間の後、Mさんは涙と共にイメージの中で起こったことを話してくれました。
「何も言ってくれません。話しかけても返事もしてくれません……もう、何を言っても無駄だと思います。」
「その『何を言っても無駄だ』というのを、ちょっと体で感じてみていただけませんか? 『何をいっても無駄だ』と言った時に、体はどんな感じがしますか?」
再びMさんは目を閉じました…
「『もういいよ』そう言ってます。」
Mさんは仕草を交えながら『もういいよ』と、何度も繰り返しました…
カウンセリングを終えたMさんは、とてもスッキリした表情をされていました。

メール夢分析の実例1-12に続く >>

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