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受動攻撃性人格・受動攻撃性人格障害-認知療法による治療

認知療法の本の性格テストの結果、自分の性格が受動攻撃性人格であることが分かり、さらに若い頃の自分が受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)の診断基準を満たしていた可能性があることを知らされました…

受動攻撃性人格・受動攻撃性人格障害-認知療法による治療・自己分析 目次:

苦手な行動を実行した記憶
産業カウンセラー養成講座での精神的ストレス
精神的ストレスから心理カウンセリングを受ける羽目に…
受動攻撃性人格・受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)
受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)の診断基準
受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)であった可能性

苦手な行動を実行した記憶:

苦手な行動を回避し続ける回避性人格…認知療法による治療のブログにも書きましたように「不安な心の癒し方-あなたの悩みを解消する7つの認知療法*」という本の認知療法による苦手な行動の記録のワークを行っても一つも過去に苦手なことを行った記憶がなかったため、自分がいかに回避性人格障害(回避性パーソナリティ障害)的な性格の人間であるのかを思い知らされました。
*認知療法関連ブログ:
不安な心の癒し方-全般性不安障害・不安障害の認知療法
しかしその数日後、過去に苦手な行動を精神的苦痛に耐えながら最後まで実行したことがあったことが思い出されました。
それは産業カウンセラーの受験資格を取得するために受講した産業カウンセラー養成講座の記憶でした。

産業カウンセラー養成講座での精神的ストレス:

産業カウンセラー養成講座は産業カウンセリングに関係する講義とカウンセリングの実習とから成り立っていますが、カウンセリングの実習では徹底して傾聴*と呼ばれる心理療法を教え込まれました。
心理カウンセリングの仕事をしている私にとって傾聴は数多くある心理療法の中の一つに過ぎないものでしたが、産業カウンセラー養成講座では「カウンセリング=傾聴」と言えるほど傾聴が重視され、傾聴以外の心理療法は使ってはならないとされました。
*カール・ロジャーズのクライエント中心療法で重視されている技法で、クライエントさん話を聞いて話の内容を伝え返すことに徹し、カウンセラーの介入を極力控えることを目指した心理療法です。
これが私にはかなりの精神的ストレスになりました。
「傾聴以外にもカウンセリングで使える効果的な心理療法がたくさんある。それなのになぜ傾聴以外の心理療法を使ってはならないのか?」との疑問を感じる反面「しかしここで(たとえ理不尽に思えても)ルールに従わなければ講師の印象を悪くして受講態度に問題ありと評価されては試験に悪影響を及ぼすかもしれない」との不安も同時に感じたため葛藤に苛まれたためです。
また産業カウンセラー養成講座のカウンセリングの実習では、クライエント役の人には自分の悩みを話しながら同時にカウンセラー役の人が上手く傾聴できているのかをチェックすることが求められます。
さらにカウンセリングに与えられた時間が10分にも満たなかったため、毎回必ず話が途中で終わってしまい悩みが解消せず消化不良のままカウンセリングを終えることが延々と繰り返されました。
このこともかなりの精神的ストレスになりました。
なげなら「カウンセリングを受けるクライエントさんは自分の悩みを解消するためにカウンセリングを受けに来るはずなのに、なぜ中途半端なままカウンセリングを終わらせることを延々と繰り返すのか? こんなことを繰り返して何の意味があるのか?」との思いと、前述の「しかしここで(たとえ理不尽に思えても)ルールに従わなければ講師の印象を悪くして受講態度に問題ありと評価されては試験に悪影響を及ぼすかもしれない」との不安による葛藤に苛まれたためです。
さらに産業カウンセラー養成講座のカウンセリングの実習ではカール・ロジャーズを神様のように崇め、そのロジャーズの重視した傾聴は効果のある唯一の心理療法であり、傾聴を用いてカウンセリングを行えば100%クライエントさんの悩みは解消するとの暗黙了解があるようでした(少なくても私にはそう感じられました)。
そのため傾聴を批判するようなコメントは許されず、うっかりカウンセラー役の人から傾聴され続けたときに違和感を感じたことを口にしようものなら「そんなこと感じるのはあなただけだ!」と叱責されました。

精神的ストレスから心理カウンセリングを受ける羽目に…

「郷に入れば郷に従え」という諺がありますように、多くの方はたとえ理不尽だと思えるようなことがあっても、その場のルールや空気に合わせて割り切って考えることができるものでしょうが、それが私にはできませんでした…
養成講座を終えてからも繰り返し講師の方への怒りの空想が湧き起こってきて止めることができず、その怒りによる精神的苦痛のためスーパーバイザー(心理カウンセリングの指導・助言を受ける人)の心理カウンセリングを受ける羽目になりました(T_T)

受動攻撃性人格・受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)

私のように周囲に同調することが難しい性格の人は受動攻撃性人格と呼ばれ、その性格が強すぎるために日常生活に支障をきたす人は受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)と診断される可能性があるそうです。

受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)の診断基準:

「DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引き」というアメリカの精神疾患の診断基準によれば、具体的には次の診断基準のうちの5つ以上を満たせば受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)と診断されるようです。
(ただし現在までのところ受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)は正式な診断名ではなく、今後追加される可能性のある人格障害(パーソナリティ障害)に分類されています)
・引き伸ばし、すなわち、しなければならないことを延期し、期限に間に合わない。
・やりたくないことをするよう言われた時、不機嫌、易怒的または理屈っぽくなる。
・本当はしたくないような仕事には故意にゆっくり働いたり、悪い出来になるようにみせる。
・正当な理由も無く、他人が自分に不合理な要求をするなどと主張する。
・「忘れていた」と主張することで義務をまのがれる。
・自分のやっていることについて、他人が思っているより、ずっとうまくやっていると考えている。
・どうしたらもっと能率よくなるかについて、他人の役に立つ示唆をいやがる。
・自分の仕事の分担をやらないことで、他の人達の功績の邪魔をする。
・権威ある地位の人々に対して、理由なく批判的または軽蔑的である。

受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)であった可能性:

現在の私はこれらの診断基準に当たることを内心では感じつつも、それを態度や行動に表すことは滅多にありません。
しかし受動攻撃性人格障害的傾向を内に秘めているためか「不安な心の癒し方-あなたの悩みを解消する7つの認知療法」の性格テストにおいて受動攻撃性人格の傾向が非常に強いという結果が出ました。
また現在は受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)の診断基準を満たすことはないとしても若い頃の自分自身を自己分析してみますと、9つの診断基準のうちの5つ以上を満たしているように思えますので、過去の私は受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)であった可能性が高いと思います。
これまで私は受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)が正式な診断名ではないこともあってか、受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)や受動攻撃性人格という人格タイプの存在を知らず、そのため自分自身の性格を回避性人格と自己分析していました。
しかし今回「不安な心の癒し方-あなたの悩みを解消する7つの認知療法」の性格テストにおいて受動攻撃性人格の点数が回避性人格よりも遥かに高得点だったことや上述の産業カウンセラー養成講座での葛藤体験、さらに若い頃の自分が受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)の診断基準を満たしていた可能性などを考え合わせますと、私の人格タイプは回避性人格ではなく受動攻撃性人格ではないかと思えました。
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