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自己愛障害の心理による脇見視線恐怖症の症状・原因・治療

脇見視線恐怖症とは?
自己愛障害の心理を原因とした脇見視線恐怖症
脇見視線恐怖症の人と一般の人との心理の違い
自己愛障害の心理を原因とした脇見視線恐怖症の治療
私自身の自己愛障害・脇見視線恐怖症の自己治療

脇見視線恐怖症とは?

ネットで視線恐怖症を調べていますと一部で脇見視線恐怖症*と呼ばれる視線恐怖症があることを知りました。
*脇見視線恐怖症は脇見恐怖症・脇目恐怖症と呼ばれることもあります。また「一部で」としているのは、脇見視線恐怖症という病名が精神科で用いられる診断名ではなく、2chのスレッドやmixiのサークルなどで使われているに過ぎないためです。
脇見視線恐怖症とは周囲の人(多くは見ず知らずの他人)のことが気になるため頻繁に相手の方をチラチラと見てしまい(いわゆるチラ見)、そのことで相手から変に思われはしないかと不安になる恐怖症とされています。
また脇見視線恐怖症の方はあまりに頻繁に脇見(チラ見)することで目に付きやすく、したがって妄想に過ぎなかったはずの不安が現実のものとなってしまうことも少なくありません。その結果さらに予期不安が高まるという悪循環に陥ってしまいます。
少し前の私にも女性に対する脇見視線恐怖症の症状が強かったため、私自身の女性恐怖症的な脇見視線恐怖症の心理を自己分析したところ、脇見視線恐怖症の症状には自己愛障害の心理が大きく影響しているとの洞察を得ました。

自己愛障害の心理を原因とした脇見視線恐怖症:

自己愛障害の方の心は自他の心理的境界が曖昧であることから「相手の態度や行動がすべて自分への反応」のように感じられる心理に支配されています。したがってたとえ見ず知らずの相手の何気ない仕草であっても、それが自分に対する反応のように思えてしまうため絶えず不安や恐怖に晒されています。
そのため相手の反応(実は反応ではないのですが)が気になったり不安で仕方がなくなり、この不安が脇見(チラ見)により相手の反応を確認する行為へと駆り立てます。
しかし不幸なことにこの脇見による確認作業もつかの間の安心感を与えるに過ぎません。なぜなら自己愛障害の人は(自己心理学の理論によれば養育者による共感体験の不足から)自己や他者に対する基本的な信頼感が十分には育っておらず不信感の方が優勢であるため、安心感を得るような体験をしてもその効果が持続しません。
こうして相手の自分への反応に対する尽きることのない不安から、頻繁にチラ見せずにおけない脇見視線恐怖症の症状が生じると考えられます。

脇見視線恐怖症の人と一般の人との心理の違い:

脇見をするという行為自体は脇見視線恐怖症の方に限ったものではなく、誰でも興味を惹かれれば脇見をします。しかし脇見視線恐怖症の方とそうでない方との間には、脇見の頻度ばかりでなく脇見をする自分自身への感じ方(自意識)も大きく異なります。
自己愛障害の心理に支配されている脇見視線恐怖症の方は周囲の人への恐怖心に苛まれているため、身の安全を確認するため脇見せずに置けない衝動に駆られて強迫的に脇見をします。
さらに頻繁に脇見をすることで変人に思われはしないかとの不安にも駆られるため、自分の視線に対する恐怖心(自己視線恐怖症)も生じやすくなります。
(関連ブログ:自己愛障害による自己視線恐怖症の症状・原因・治療
しかし脇見視線恐怖症ではない方はたとえ脇見をしてもそれはたまたま関心を持った、あるいは注意を引かれたからであり、そこに脇見視線恐怖症の方のような強迫的な心理は存在しません。
脇見をする自分に対しても相手の方が不快感を示さない限りは不安や恐怖を感じることはなく、仮に不安や恐怖を感じたとしてもそれは脇見視線恐怖症の方の感じる身のつまされるような不安や恐怖ではありません。
また多くの場合脇見しているという自覚さえありません。

自己愛障害の心理を原因とした脇見視線恐怖症の治療:

(自己分析によれば)脇見視線恐怖症の症状には自己愛障害の心理を原因として生じている以上、治療は脇見視線恐怖症の症状よりも自己愛障害の治療を中心に行われることになります。
ここでは私自身の自己治療を例に、自己愛障害・脇見視線恐怖症の治療・克服について述べさせていただきます。

私自身の自己愛障害・脇見視線恐怖症の自己治療:

私自身の自己愛障害の心理を原因とした脇見視線恐怖症の症状軽減は、心理カウンセラーの職業的義務としての自己分析による自己洞察と自己受容から生じました。したがって治療といっても自己治療に近いものです。
脇見視線恐怖症の症状軽減の直接のきっかけは自己愛障害の心理状態のリアルな体験からでした。
(関連ブログ:自己愛障害の心理を原因とした、女性に監視・凝視される女性恐怖症的症状の克服-自己分析・治療234回
その瞬間は女性恐怖症的な症状が高まりましたが、しばらくすると女性恐怖症、なかでも女性に対する脇見視線恐怖症の症状が大幅に軽減していることに気づきました☆

障害となる心理の自己受容による脇見視線恐怖症の治療・克服

このことは女性に対する脇見視線恐怖症の症状が自己愛障害の心理を原因としていたことを示唆するとともに、症状や障害となっている心理の受容(自己受容)が治療に際して決定的に重要であることを示していると思われます。
ただし脇見視線恐怖症や自己愛障害に限らず精神障害の原因となっている心理の自己受容は、症状の受容よりも遥かに困難なものです。
私自身の自己治療を例に取りますと、自己愛障害の心理(相手の態度を何でも自分への反応と錯覚してしまう心理)については自己心理学の本から知識を得ていましたし、また自己分析の中でも繰り返し自己洞察されてきました。しかしいくら自己洞察を繰り返しても女性への脇見視線恐怖症の症状は解消しませんでした。
このことはこれまでの自己洞察が感情を伴わない知的な洞察に過ぎないものであり、自己愛障害の心理を原因とした、女性に監視・凝視される女性恐怖症的症状の克服-自己分析・治療234回で体験した自己愛障害の心理状態のリアルな体験こそが真の自己受容だったことを示しています。
しかしこれまでの知的な自己洞察がまったく無意味だったわけではありません。自己洞察に感情が伴わなかったのは、その時点ではまだ自己愛障害の心理状態が辛すぎて受容できなかったからに過ぎません。
(関連ブログ:作成中)
結局自己愛障害の心理状態を真に自己受容できるまでになるには、毎日のように自己分析を繰り返しても3年の歳月を要しました。これは週1回以上の精神分析や心理カウンセリングによる自己愛障害の治療期間とほぼ一致しているは興味深いところです。
脇見視線恐怖症に限らず対人恐怖症的な精神障害には少なからず自己愛障害が関係していると思われるため、症状の「持続的な」軽減には2~3年の治療期間が必要と思われます。
視線恐怖症 克服・治療本リスト
自己愛性人格障害・自己愛障害の治療・心理学的分析本

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