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父のDVによる健全な育児・母子関係の妨害@自己分析

同一化による健全な母子関係:

「私たちは母親にある状態 ー引きこもり、あるいは集中に似たー ある精神医学的状態が生じると考えることができます。これは健康な妊娠が終わりに近づくときの母親に特徴的なことで、出産後も数週間か数カ月続きます。
私はこれについて書いてきました。そしてこれに一つの名前を与えました ー原初的母性的没頭。」(赤ん坊と母親/ウィニコット P.101)
これは妊娠期・乳児期の母子関係に特徴的な、母親が心理的に赤ちゃんに同一化し育児に没頭する様を表したものです。
しかしこのように母親が育児に専念できるためには、当然ながら周囲の人々(特に父親)から母親への精神的サポートが不可欠です。
「…普通は、お母さんは夫に支えられていると感じていて、それゆえ自由にお母さんであることができる…」(同書 P.29)

自己分析:

父の育児への非協力的態度…

先日帰省した際、自己分析のため母から子供の頃のことをいろいろ聞くうちに、乳児期の母子関係に重大な悪影響を及ぼしかねない信じられないような事実を知ることになりました…それはのことです…
父は大の麻雀好き(しかも賭け麻雀!)で、私が生まれてからも土曜日になると麻雀仲間を家へ連れてきては徹夜で麻雀に明け暮れ、その間、母親に接待をさせました(弟が生まれるまでの2年間、毎週欠かさず続いたそうです)。
また父は気がとても短い性格で、母が少しでも口答えしようものなら容赦なく殴りつけたそうです*。
*今でこそ、これらは明らかにDV(家庭内暴力)で立派な犯罪(賭け麻雀も犯罪です!)だと判りますが、当時そのような考え方はまだ一般化していませんでした。

父のDVによる健全な母子関係の妨害…

これでは育児へのサポートどころか妨害です! 母は育児に関して誰からの協力も得られず**、また自身も父のDVから身を守らねばなりませんでした。
これらのことから私と母を取り巻く育児環境は冒頭の「母親が周囲のサポートにより赤ちゃんに安心して同一化でき育児に没頭できる」環境とはほど遠く、健全な母子関係が著しく阻害されたであろうことが予想されます。
**母方の祖母が同居してましたが、当時祖母は勤め先からの母の妊娠を理由とした退職の申し出を断り、そのため「後ろ指を指されないように」と一日も休まずに出勤したため、妊娠・出産・乳児期を通して祖母からのサポートはほとんど受けられなかったそうです。
DV相談・DV防止 解説本

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