共生期は自己愛障害の母親にとっての理想的な母子関係の投影?-本による自己分析246回での自己洞察から、自己愛性人格障害に特徴的な非共感的態度について次のような洞察を得ました。
自己愛障害の心理が生む自己愛性人格障害の非共感的態度:
前回の自己分析では、自己愛障害と呼ばれる「自分と他人との心理的境界の曖昧さ」から「相手も自分と同じ気持ちに違いない」との思い込みが生じ、その結果生じる母親の子供への非共感的態度がアダルトチルドレンを生み出すとの洞察が得られました。
このような自己愛障害を患った母親の思い込みは、自己愛障害の重症例である自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)の特徴の一つとされる非共感的態度の原因ともなり得るように思えます。
もし自己愛性人格障害の方に前回の自己分析の母親と同様の思い込みが生じているとすれば「他人も常に自分と同じ考えや気持ち」と感じられるわけですから、他人の考えや気持ちを確かめるニーズ自体が存在しません。
このことが自己愛性人格障害の方の非共感的態度の原因の一つとなっているものと考えられます。
自己愛性人格障害・自己愛障害の治療・心理学的分析本