自己愛性人格障害の尊大で傲慢な態度は、自由を奪われることを防ぐための抵抗にいただいたコメントから次のような自己洞察を得ました。
自己愛性人格障害への偏見
上述のブログへのコメントをいただいたときは分かりませんでしたが、数日経ちますと私は、自己愛性人格障害の方は「その尊大な態度が原因で」周囲の人から避けられているに違いないと思っていたことに気づきました。
しかしコメントをいただいた方は自己愛性人格障害だと思われるお付き合いされている方を何とかして救いたいと思いながら、どう接してよいのか分からなかったご様子でした。
この方のコメントから「自己愛性人格障害の方は尊大な態度が原因で周囲の人から避けられている」との私の考えはまったくの誤解で、自己愛性人格障害の方への偏見に過ぎないものであることに気づかされました。
自身の自己愛性人格の救世主願望による否認?
実はかなり以前から検索キーワードの調査で「自己愛性人格障害 付き合い方」「自己愛性人格障害 対応」「自己愛性人格障害 対処方法」などのキーワードが頻繁に検索されていることを知っていました。
「自己愛性人格障害 対応」「自己愛性人格障害 対処方法」は治療者の方による検索かも知れませんが、「自己愛性人格障害 付き合い方」はおそらく家族や職場の方をはじめとした周囲の方による検索だと思われます。
しかしこの事実を目にしてもなお、私の「自己愛性人格障害の方への周囲の方の態度」への信念が変わることはありませんでした…
今思えば自身が自己愛性人格障害の方に通じる性格を内包する回避性人格(抑うつ型自己愛性人格)であること、および自身に内包された自己愛性人格障害傾向に対する自己分析への自負が、「自己愛性人格障害の方の気持ちを本当に理解できるのは自分だけだ」と、まるで自己愛性人格障害の方の救世主*でもあるかのような「おごり」を生じさせ、その結果上述の検索キーワード「自己愛性人格障害 付き合い方」が意味する内容を(救世主願望を脅かすものとして)否認したのではないかと思われます。
*救世主願望は理想化や万能感の防衛機制においてしばしば生じ、自己愛性人格障害の方に特に顕著に見られるとされています。
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