「抗うつ薬のカウンセリングへの悪影響@うつ病治療」からの続き
うつ病治療のカウンセリング:
カウンセリングの先生のアドバイスで、ひとまず病院で抗うつ薬を処方してもらうことは取り止め、数日後その先生にうつ病治療のカウンセリングを受けました。
カウンセリングでは、うつ病の原因は「収入が少ないことへの不安」にあることから、もっぱら私が「不安から再就職できない」ことに焦点が当てられました。そして再就職できないことへの不安の背後にある深層心理が明らかとなって行きました。
カウンセリングで明らかにされた自己愛性人格障害の恥:
その深層心理とは自己愛性人格障害における恥の感情です。定職に就くことへの不安は、職場で何かミスをしたりパニック障害や嘔吐恐怖の症状に襲われたりして恥をかくのではないか? アルバイト程度の時間なら大丈夫でも、丸一日職場にいたら一回は必ずそのような恥ずかしい思いをするに違いない!
そのような認知の歪みが再就職を困難にしていたのでした。
また「恥をかく」ことへの恐怖の背後には学生時代にたびたび虐められたり、からかわれたり(それも下級生に!)した過去の体験も再就職への不安を助長していることが判りました。
しかし私はそれでも(「甘い」と思われるでしょうが)気が進まない仕事に就くことに、なお抵抗を感じていました。これには今フリーランスで「やりたい仕事」をしてして、(今はまだまだ足りない状態でも)毎月確実に収入がアップしていたので、「そのうちきっと自活できる日が来るのでは?」との思いをどうしても捨てきれなかったからです。
決断の効果:
ただそれでは「これまで同じ行動パターン」になってしまうのですが、これについては「行動は同じでも、続ける覚悟をすることでモチベーションが違ってくる」とのアドバイスをいただきました。
「そうか、このまま続けてもいいのか」そう思うと少し気が楽になりました。
また自己愛性人格障害の『恥』とは別に、「他人の芝生は青く見える」ように次々と関心が移ってしまう人格特性も定職に就くのを困難にしていることも確認されました。
ナラティブセラピーの課題:
カウンセリングでは「さらに自信を強化」するために、ナラティブセラピーの手法で「将来の自分の『自尊心を得られる』ようなナラティブ(物語)を描く」ことを次回までの課題として与えられました。
さらなる自己愛性人格障害の深層心理…
しかし結果的にナラティブセラピーの課題は実行されませんでした…
というのも、この後の自己分析によって、さらなる自己愛性人格障害の深層心理が姿を現したからです。カウンセリングで明らかにされた性格は表面的なものに過ぎなかったのです…また、うつ病の原因とされた経済面への不安についても、実はうつ病の直接的な原因ではなかったのです*…
*うつ病の直接の原因でなかったからといって、収入が少ないこと自体は依然として問題であることに変わりはありません。
うつ病のカウンセリング読本
※「人格障害の定義」「自己愛性人格障害の定義」についてもご一読ください。
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