「パニック障害だった…」からの続き
病名が判り嘔吐恐怖症改善☆
それまで得体が知れず対処のしようがないと思っていた症状が実はパニック発作であり、自分がパニック障害という「明確な」病気だと判ったことで安心できたのか、嘔吐恐怖症の予期不安までもが大幅に減っていきました☆
そこで、このブログを始める前に嘔吐恐怖症を発症したお店(サイゼリア)で思いきって食事してみることにしました。
嘔吐恐怖症を発症した店で食事…
サイゼリアに入店…特に不安は感じませんでした…安堵感
続いて食事の注文…まだ食べたことのなかった期間限定メニュー『冬野菜の煮込み(アクアコッタ)』を「単品で」注文しました。この料理だけでは「お腹いっぱいにならない」のですが「一度に色々と注文して、もし食べられなかったらどうしよう」と少し不安になったのです。
(この時点で嘔吐恐怖症の予期不安発生)
ほんの少しの勇気☆
不安を感じつつも食べ始めます……懐かしい味…それは子供の頃によく飲んだ「鶏ガラスープ」の味でした。実はこのスープは私にとって特別な料理です(後述)。
アクアコッタを食べ終える頃、不安を感じつつも「食欲はあり、まだまだ食べられる」ことに気づきました。これは行けそう☆ メニューにも「パンをスープに浸して食べるのがおいしい食べ方♪」とあります。
パンの追加注文に(嘔吐への)不安をまったく感じなかったわけではありませんでしたが勢いで注文!
子供の頃の辛い食事の記憶…
さっそくアクアコッタにフォカッチャ(生地にオリーブオイルを練り込んだイタリアのパン)を浸して食べます…その瞬間、再び「鶏ガラスープ」の…それも今まで抑圧され一度も意識されたことのなかった記憶が蘇りました☆
小学校2年の時、骨折で自宅療養を余儀なくされた私は重度の嘔吐恐怖症に陥り、2ヶ月間ほとんど食事をすることができませんでした。そこで一計を案じた母が毎日作ってくれたのが「鶏ガラスープ」でした。このスープのおかげで私は飢え死にせずに済んだ…今まですっと、そう記憶すると同時に「よくスープだけで生きて来られたものだ」と不思議でなりませんでした…
しかしこの記憶は誤りでした…私は鶏ガラスープのみならず、それに食パンを浸して食べていたのです!
食事の喜び復活♪
この記憶を思い出した瞬間、心の中の霧が晴れると共に食事の喜び(食べ物を美味しく感じる感覚)が復活しました♪
2ヶ月前に嘔吐恐怖症を発症してからというもの、認知行動療法で食事の量を増やすことはできても、食事を美味しいと感じられたことは一度もありませんでした…
本当の意味で私を嘔吐恐怖症から救ったのは、心理療法ではなく辛い過去(子供の頃)の体験でした…
では、なぜスープに食パンを浸して食べていたことを思い出しただけで、抑うつ(うつ病の主症状の一つ)が解消し、食事の喜びが復活したのでしょうか?
これには、おそらく自己愛性人格障害にとって極めて重要な自尊心が深く関係していると思われます。
関連ブログ:嘔吐恐怖症改善の理由
嘔吐恐怖症克服のヒント☆
今回のように「まだ食べられそう」と思えた時は、嘔吐恐怖症克服の一つのチャンスだと思います。ここで少しだけ勇気を出して「試してみる」ことは価値がありそうです。
その際「これは大変なことなのだから上手くできなくても当然」と失敗をあらかじめ許容しておくと「気が楽に」なります☆