嘔吐恐怖症の急速な改善:
以前に「過去の恐怖体験に食事の喜び復活☆嘔吐恐怖症」の中で、子供の頃にパンをスープに浸して重度の嘔吐恐怖症を乗り切った事実を思い出したことで、今回の嘔吐恐怖症の症状が急速に改善したと書きました。
では、なぜそのことで症状が、しかも急速に改善したのか? 私なりに考察してみました。
嘔吐恐怖症克服の記憶:
今まで私は、自分が子供の頃に嘔吐恐怖症を克服したことについては記憶していました。その克服方法は「鶏ガラスープのみを飲んで生き延びた」というものでした。
しかし冷静に考えると、鶏ガラスープのみでは絶対的にカロリー不足で、とてもそれだけで生きて行けたとは思えません。もし本当に生き延びたのだとしたら、それは奇跡です!
ところが今回、実はその記憶が誤りで、実際はスープに食パンを浸して食べていたことを思い出すことができました。食パンが加われば栄養バランスは依然として不十分でも、カロリー不足は何とか補えそうです。
嘔吐恐怖症の克服能力を実感☆
食パンの記憶は私にとってとても重要だったと思います。なぜならこの事実により、嘔吐恐怖症の克服が奇跡(=他力本願)によってではなく、自分自身の力(=嘔吐恐怖症の克服能力)によってもたらされたことになるからです。
リアルに自らの克服能力を実感できたことで(自己愛性人格障害にとって決定的に重要な)自己評価が高まり、嘔吐恐怖症に対する認知の仕方が肯定的に変化した結果、予期不安が大幅に減り症状が改善して行ったのだと思います。