睡眠相後退型概日リズム(サーカディアンリズム)睡眠障害:
睡眠障害の一つに概日リズム(サーカディアンリズム)睡眠障害と呼ばれる病気があります。
概日リズム睡眠障害とは睡眠リズムの乱れを原因として起きる睡眠障害を指し、DSM-4では「その人の環境から要求される睡眠・覚醒スケジュールと、その人の概日睡眠-覚醒リズムが合っていないことによる」とあります。
私のように就寝・起床時間が共に遅くなる症状(いわゆる夜型)の場合は特に睡眠相後退型概日リズム(サーカディアンリズム)睡眠障害と呼ばれます。
これまで幾度となく睡眠リズムを朝方に戻そうと試みてきたのですが、朝方が続くのはせいぜい1週間で徐々にまた元の夜型リズムに戻っていってしまいます。
夜型生活はアルバイトの時には寝不足にならざるを得ないなどの苦痛を伴うので、自分としては「何としても朝方の睡眠リズムに戻したい」という意志はあるのに、なぜそれができないのか?
対人恐怖症が概日リズム(サーカディアンリズム)睡眠障害の一因:
原因の一つとして考えられるのが、睡眠障害とは別に抱えている病気で、抑うつ型自己愛性人格障害からくる対人恐怖症の存在です。
大多数の人々は朝方の生活を送っていますので、睡眠リズムを朝方にするということは「大勢の人々と同じ時間帯に活動」することを意味します。しかし、これが対人恐怖症にとって厄介なことになります。
対人恐怖症は「他人を恐い」と感じる病気ですから、その他人と同じ生活リズムをとることは、相対的に対人恐怖症を発症するリスクを高めることになります。
したがって私にとって睡眠リズムが夜型にずれることは、対人恐怖症のことを考えた場合むしろ好都合なはずです。
おそらく心の奥底では(どちらも苦痛ではありますが)睡眠不足による苦痛よりも対人恐怖症で感じる苦痛の方をより恐怖に感じているため、いつまで経っても夜型リズムから抜け出せないのではないでしょうか。
対人恐怖症の治療が優先:
だとすると対人恐怖症が解消すれば、概日リズム(サーカディアンリズム)睡眠障害の方も治る可能性が出てきます☆
少し前に「自分の中に尊大な態度が潜んでいて、それを他人に投影することが対人恐怖症の一つの原因なっていた」との洞察*を得てからは、道ですれ違う人の視線はさほど気にならなくなりました。しかし飲食店など大勢の人がいる場では依然として得体の知れない圧迫感を感じます。
まだまだ対人恐怖症治療の道のりは長そうです(T_T)
*関連ブログ:尊大さの投影によるストレス・対人恐怖症@抑うつ型自己愛性人格障害
睡眠リズム(サーカディアンリズム)解説本