虚無感への恐れ…
自己分析の結果明らかにされた虚無感への恐れ*、それは数々の症状(うつ病・パニック障害・嘔吐恐怖症・睡眠障害…)の根本的な原因であるとともに、症状発症までは至らない場合でも生活の様々な点に影響を及ぼしていました。
*自己愛性人格障害の人々は虚無感を感じた途端、自己がバラバラになる恐怖に襲われる傾向があります。
虚無感の回避その1:常に行動し続ける(休むのが苦手)
私は暇を持て余すのが苦手です。常に何か、し続けていないと落ち着きません。何もすることが無くなると内面に注意が向いて、そして心の中の虚無感に気づいてしまうのです…したがって休むのも苦手です。
虚無感の回避その2:完璧主義(趣味では許されない)
自己愛性人格障害の人々は自己の欠陥を補うために、何ごとも完璧主義に徹する傾向がありますが、私の場合それは趣味に現れています。あることに興味を覚えてそれを趣味として始めると、1ヶ月もしないうちに「それを仕事にしたい」衝動に駆られます。
写真、カリグラフィー、ヨガ・ピラティス…最近もダイエットに興味を持ったことをきっかけに生理学の勉強を始め、それが高じてサプリメントアドバイザーの資格を目指して…
これらすべてが途中で挫折しています。なぜなら一つのことに集中して取り組むのではなく、その場の虚無感を回避するために次から次へと(時には複数同時に)手を染めるため、やがて肉体的にも精神的にも限界に達してパンクしてしまうからです。
虚無感の回避その3:常に課題を必要としている
この場合の課題とは「長期的な取り組み」ではなく、その瞬間瞬間にしなければならないことを常に必要としていることを指します。文字どおり休む間もなく自ら作り出した課題に急き立てられています。なぜなら、そうしていないと虚無感を感じてしまうからです。
例えばカフェで読書をする時なども何冊も本を持っていきます。もし1冊しか持って行かずその本があまり読む気にならなかったら…何もすることが無くなってしまいます。これは私にとって耐えられないことです。
また簿記1級の試験に落ちて税理士試験を受けられなくなった途端、それまでまったく考えていなかった公認会計士の受験に切り替えたのも、目標を失ったことによる虚無感に耐えられなかったことによる衝動的な行為だったと考えられます。
関連ブログ:職業へのステータス意識@自己愛性人格障害
虚無感の回避、そのあまりに大きな代償…
こうして自ら作り出した課題や完璧主義に捕われ常に忙しく行動してきたにも関わらず、私には何のキャリアも有りません…忙しさとは裏腹に、その実態はただ無駄に年を重ねてきたに過ぎません…
虚無感の回避…それはあまりに大きな代償でした(T_T)
虚無感・空虚感 分析本
※「人格障害の定義」「自己愛性人格障害の定義」についてもご一読ください。