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下品さの投影による会食・嘔吐恐怖症

他人の食事の下品さに嫌悪感:

サイゼリアで食事をしていた時のこと。近くの男性の食事の音や仕草が嫌でなりません。原因は明らかです。私はその男性の食事の仕方に父の下品さを投影して嫌悪感を感じているのです。
私は物心付いてからこのかた、一度も父のことを理想化したり誇らしく思ったことがありません。私にとって父とはDV(ドメスティック・バイオレンス)を振るう恐怖の対象であると共に、(私から見て)下品な仕草を軽蔑し忌み嫌う対象でもありました。
上述のサイゼリアでの私は、父に似た食べ方をするその男性に父への感情を投影したために嫌な気持ちになったのです。

投影に気づいたことで嘔吐恐怖症に…

しかし、このような洞察は嫌悪感の解消にはまったく役立たず、逆にその男性から受ける影響に敏感になってしまい、嘔吐恐怖症を発症して一口も食事ができなくなってしまいました(T_T)
なぜなら食事をすることで、自分が軽蔑し忌み嫌っている父と同じになってしまう*、さらにその恥すかしい姿を他人にみられる恐怖に襲われていたからです…
*ここでは、軽蔑の対象が「下品さ」から「食事をする行為」へと拡大解釈されてしまっています。

ただ一度の父への誇り:

その時、突然昔の記憶が蘇りました☆ 高校生の頃、偶然引き出しに仕舞ってあった父の写真を見つけたことがありました。それは父が市長秘書をしていた頃の写真で、私はその写真を見て初めて父のことを誇らしげに感じたのです☆
そう、一度も父を誇らしげに思ったことがないというのは私の思い込みで、たった一度だけでしたが確かにそのような瞬間は存在したのです!

嘔吐恐怖症解消☆

その途端、嘔吐恐怖が治まり食事ができるようになりました☆
そして心の中で呟きました。「父さん、やったよ」と。

会食恐怖症への洞察:

今回の嘔吐恐怖症体験で、私の場合会食恐怖症*には「人前で注目を浴び、恥をかくことへの恐怖(社会恐怖・社会不安障害)」ばかりでなく、ネガティブな父親像の投影も影響している場合があることを初めて知りました。
*人前で食事ができなくなる症状は、特に会食恐怖症と呼ばれます。

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