自己愛性人格障害の人々に大切な自己肯定感:
自己愛性人格障害の人々にとって、自己肯定感は脆弱な自己を支える大切な感覚です。そのため自己愛性人格障害の人々は常に、自己肯定感につながる他人からの支持・賞賛を求める傾向があります。
ところが困ったことに私は、その自己肯定感を感じることに対してすら恐れを抱いてしまいます。まるで自己肯定感を感じることは悪いことであると言わんばかりに…
自己肯定感への恐れ1:褒められると当惑…
他人から褒められたとき、私は素直に喜べず、かえって当惑してしまいます…どう反応して良いのか判らず、また居心地の悪さを感じます…そして「自分は褒められるほどの人間ではない」ことを示すために言い訳を始めます…
せっかく相手の方が私の自己を肯定してくれているのに、私自身は自己肯定感を感じることができないどころか、それをぶち壊してしまいたい衝動に駆られるのです(T_T)
自己肯定感への恐れ2:成功を喜べない…
これは認知行動療法で嘔吐恐怖症の治療を試みていたときに気づいたことです。認知行動療法では課題をできるだけ小さなステップに分けて、その小さな課題を達成していくことで自信(=自己肯定感)を深めていきます。
ところが私は小さな成功を実感して喜ぶことが苦手です…喜ぶ代わりに「もっともっと」と、さらに進むように突き動かされるのです…その結果待ち受けているのは嘔吐恐怖(@_@;)
私が無意識に求めているのは成功体験による自己肯定感の高まりではなく、失敗による自己否定・自己嫌悪なのです…
自己肯定感を感じることへの罰…
このように「わざわざ不快な体験を求める」心理の背後には、喜び(=自己肯定感)を感じるたびに罰せられる恐怖を味わってきた経験が大きく影響していると思われます。
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