うつ病症状・睡眠障害再発…からの続き
フォーカシングによる うつ病症状からの回復:
うつ病症状が出始めてから数日経ったある日。例によって夜中に中途覚醒しました。最初は何とか眠ろうと布団の中で辛抱していたのですが目が冴えてしまい眠れそうにありません。そこで本でも読むことにしました。
選んだ本は「フォーカシング指向心理療法」というフォーカシングの創始者ジェンドリンの著書です。
数ページ読み進むだけで心が洗われて行くのが判りました☆
フォーカシング指向心理療法は私の心理カウンセリングのベースとなっている技法ですが、この本からは技法だけでなく著者ジェンドリンの人間的な温かみが随所に感じられ、読むだけでも生きるエネルギーが湧いてきます☆
こうして生きるエネルギーが回復するとともに、抑うつ症状が消失し中途覚醒することもなくなりました♪
残念ながら間もなく別の葛藤により再び うつ病症状に苦しめられることになるのですが、それでも一時的にせよ「フォーカシング指向心理療法」は うつ病症状の回復に役立ったことは間違いありません。
うつ病症状を契機にカウンセリングを見直す:
今回の うつ病症状は私にメリットももたらしました。それは心理カウンセリングに対する態度です。
(あくまで私から見て)人間味に欠けたロボットのような傾聴*の実習により心のバランスが崩れ、うつ病症状(抑うつ、中途覚醒などの睡眠障害)を発症したことで「誤った心理カウンセリングは時として『うつ病』などの精神疾患を引き起こしてしまう」こと、および「大切なのは技法(特定の心理療法)よりもむしろ心理カウンセラーの人間性(態度)」であることを身をもって体験しました。
*そのような「見せ掛けの共感」に過ぎない傾聴の仕方は、しばしばオウム返しと揶揄されます。
フォーカシング指向心理療法(上・下巻)/ユージン・T・ジェンドリン著
上巻は傾聴・フォーカシングによる洞察を促す心理カウンセリングの仕方、下巻は認知行動療法・ゲシュタルト療法などの心理療法をフォーカシングによって統合する試み(ジェンドリンはそれを「フォーカシング指向心理療法」と呼んでいます)が述べられています。