嘔吐恐怖症の記憶は消せない…
しばらく間が空いてしまいましたが嘔吐恐怖症のその後の経過です。
嘔吐恐怖症のブログを書き始めてから半年以上経ちますが、ここ数カ月は症状も落ち着いてきており、おかげさまで体重も3キロ以上増えました☆
といっても嘔吐に対する不安や恐怖が消えてしまったわけではありません。いえ、むしろ嘔吐に対する不安(予期不安)を感じない時はないといっても過言ではないほど、今でも食事の度に嘔吐恐怖症のことが脳裏をよぎります…
私の場合、嘔吐恐怖症は食事の時にのみ襲ってくるものでしたから、嘔吐恐怖症と食事とは切っても切れない関係にあり、私の中で深く結びついてしまっています。
したがって食事の度に過去の嘔吐恐怖症の記憶が呼び覚まされることは、もう致し方ないことなのでしょう。
ただ幸いなことに(過去の出来事として)嘔吐恐怖症の記憶が蘇っても、情動までもが一緒に蘇って来るわけではないので発症(再発)には至っていないのだと思います。
不安に付き合わないことで嘔吐恐怖症発症(再発)を防止☆
とはいえ嘔吐恐怖症の記憶が呼び覚まされる際にまったく不安がないわけではありません。漠然とはしていますが確かに不安は存在しています。
そこで一つ心掛けていることがあります。それは不安に付き合わないことです。
たとえば食事の際にお決まりの嘔吐恐怖症の記憶が蘇り、それと同時に不安も感じたとします。これまででしたらその不安に付き合い、いわば不安と相談しながら「これぐらいなら何とか食べられるだろう」という妥協点を探っていました。
これではある意味、不安にエサを与えてどんどん育てているようなものです。
本当に不安(正確には予期不安)が強いときには恐くて食事などできませんから、このような方法で自分をいたわる支持的なアプローチも必要でしょうが今は違います。
今は、これまであまりにも長い間嘔吐恐怖症のことが心の中を支配していたため、食事の際に嘔吐恐怖症のことへ意識が向くことが習慣化してしまっているに過ぎません。
そこで嘔吐恐怖症のことを思い出し不安を感じてもそれに付き合わないようにしています。具体的には「まあいいや、取りあえず」とあまり深く考えずに注文を済ませてしまうのです! この方法は予想以上に効果がありました☆
「もし気持ち悪くなったら、その時にまた考えよう」というスタンスで食べているのですが、物理的に量が多すぎて苦しいという時はあっても、嘔吐恐怖が襲ってきて吐きそうになる、あるいは「吐いたらどうしよう」と不安になる、というようなことはありませんでした。
このような予期不安への対処方法は「徐々に予期不安に付き合わない生活に慣れていく」意味で行動療法あるいは認知行動療法的アプローチといえるでしょう。
また(具体例は思いつかないのですが)おそらくこの対処方法は、他の恐怖症や不安障害にも応用可能なような気がします。
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