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自己愛障害の心理を原因とする、女性に本心を見透かされる視線恐怖症

自己愛障害の心理を原因とする女性への視線恐怖症:

女性恐怖症的症状の自己分析・自己治療を続ける中で女性に対する視線恐怖症的症状、たとえば道端で見知らぬ女性とすれ違う際に感じる女性の視線への恐怖には、相手の態度をすべて「自分への反応」と解釈してしまう自己愛障害の心理が原因となっていることが洞察されました。
このような相手の態度をすべて「自分への反応」と解釈してしまう心理状態では、相手が自分に反応するための手がかりを探しているように感じられるため、常に監視されているような恐怖が引き起こされます。
また相手が視線を向けるのは、手がかりを探ったり監視するためであるとの思い込みから、その視線は関心を向けるといった穏やかなものではなく、身体の隅々までくまなく観察する凝視として感じられます。

自己愛障害による本心を見透かされる視線恐怖症:

さらに自己愛障害では「自己-他者」の心理的境界が曖昧という障害を併せ持つため、相手の視線により凝視や監視される恐怖は身体面に限られません。
自己愛障害による心理的境界の脆弱性のために、その視線は身体を貫き心の中の本心を見透かされる恐怖をも引き起こします。
そして外見はある程度は取り繕うことはできても本心は誤魔化しようがないため、本心を見透かされる恐怖は身体を凝視される恐怖とは比べ物にならないほどの恐怖を与えます。

自己愛障害による見えない視線?への視線恐怖症:

自己愛障害による視線恐怖症の恐怖はこれだけでありません。自己愛障害による自他の心理的境界の脆弱性は、常に他者から「心理的に」侵入される恐怖(心理的侵入恐怖)を無意識に感じています。
この無意識の心理的侵入恐怖が相手の視線に対するさらなる妄想的な恐怖を作り出します。
自己愛障害の心理により心理的侵入恐怖が強まりますと、相手に対して魔術的な力が付与され、その結果相手がいわば第三の目とでも呼べるようなもので自分の身体や本心を凝視しているように感じられます。
こうなりますと、もはや相手が視線を向けているかどうかに関係なく視線恐怖(見えない視線恐怖?)に襲われることになります。
※自己愛障害による心理的な心理的侵入恐怖がさらに強まりますと、相手に対してさらなる魔術的な力が付与され、統合失調症の関係妄想に近い症状(たとえば見えない所から相手に操られているなどの妄想)が現れてきます。

トラウマ(心的外傷体験)の視線恐怖症への影響

最後に視線恐怖症は異性に対してだけ生じるものではありません。しかし私自身の視線恐怖症的症状は個人的要因からほとんど女性に対して生じます。
中学のときは下級生の女性から、高校のときは同級生の女性から(指を指して笑われるなど)繰り返し虐められるというトラウマ(心的外傷体験)を持つ私にとって女性、特に(下級生の女性からの虐めの影響か)若い女性は潜在的な恐怖心を抱かせます。
そのためか若い女性の方に対しては上述のような視線恐怖症的症状を生じ、恐怖や緊張を強いられることになるようです。
視線恐怖症 克服・治療本リスト
自己愛性人格障害・自己愛障害の治療・心理学的分析本
※自己愛障害の心理を原因とした視線恐怖症は、ときとして自己視線恐怖症・脇見視線恐怖症の原因ともなります。
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