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気を使っているように見えない自己愛性人格障害・回避性人格障害-自由連想法による自己分析・治療での自己分析から、自己愛性人格障害・回避性人格障害について以下のような洞察を得ました。

気を使っているように見えない自己愛性人格障害・回避性人格障害 目次:

無意識に気を使っている自己愛性人格・回避性人格(抑うつ型自己愛性人格)
自己愛性人格・回避性人格(抑うつ型自己愛性人格)の他者評価への恐怖心
回避性人格(抑うつ型自己愛性人格)の対人恐怖症を強める周囲の人のKY的な反応

無意識に気を使っている自己愛性人格・回避性人格(抑うつ型自己愛性人格)

自由連想法の前半では、三人ともが半ば無意識的に相手に調子を合わせる、言葉を変えれば気を使っていることが洞察されました。
そして親友の二人も私と同様に自己愛の強い、つまり自己愛性人格的な性格のように感じられることから察するに、次のようなことがいえると思われます。
自己愛の強い性格(自己愛性人格・回避性人格)の人は決して気を使わないのではなく、その人なりに気を使っているにもかかわらず、その気の使い方が周囲の人から見れば気を使っていないように見える、つまり気の使い方が非適応的(=非共感的)なのではないかと考えられます。

自己愛性人格・回避性人格(抑うつ型自己愛性人格)の他者評価への恐怖心

さらに自由連想法の後半では「上手く気を使えないことで気まずい思いをし、精神的苦痛を感じている」様が洞察されています。
この精神的苦痛の内容は自由連想法には表れていませんが、具体的には表面的な恥ずかしさ惨めさと、より深層にある気を使えない人間だと思われる(評価される)ことへの恐怖心です。
精神分析の知見によれば自己愛性人格や回避性人格(抑うつ型自己愛性人格)の人の重要な関心事は「自分が他人からどう思われているか」という他者評価とされています。
一般的に自己愛の強いは「自分のことばかり考え他人に無関心」だと思われがちですが、実際のところは他者評価に一喜一憂といえるほど振り回されていると考えられます。
したがって特に自己愛性人格障害の人に対して感じられる「他人に無関心」な印象は、ネガティブな他者評価への恐怖心が非常に強いために否認などの防衛機制が働いていることの影響なのではないかと推測されます。

回避性人格(抑うつ型自己愛性人格)の対人恐怖症を強める周囲の人のKY的な反応

回避性人格(抑うつ型自己愛性人格)の人の場合、上述の自己愛性人格(俗に誇大型自己愛性人格・無関心型自己愛性人格)の人ほどには否認などの躁的な防衛機制に依存していません。
そのため他者評価による自尊心など自己愛の傷つきをまともに自覚することとなり、このことが回避性人格(抑うつ型自己愛性人格)の人に対人恐怖症的な症状を引き起こすと考えられます。
また私自身も幾度も体験したことですが、回避性人格(抑うつ型自己愛性人格)をはじめとした自己愛の強い人の意識的・無意識的な気遣いは、しばしば(非共感的であるがゆえに)場の空気を読めない(いわゆるKYな)人という反応を周囲の人に生じさせますが、このような周囲の人の反応はをかくことを極端に恐れる自己愛的な人にとって大変な精神的苦痛をもたらします。
このため、ますます人とのコミュニケーションが怖くなり、対人恐怖症的な引き篭もり(回避)傾向が強まってしまうのではないかと思われます。
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