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対人恐怖症の人間関係への完璧主義の心理の自己分析・治療

対人恐怖症の人間関係への完璧主義の心理の自己分析・治療 目次:

自己分析のきっかけとなった本の文章
アタッチメント障害とその治療
父親の怒りを買った遊びの記憶
本による自己分析からの洞察
対人恐怖症の人間関係への完璧主義
不真面目な遊びへの父親の怒りから生じた対人恐怖症の人間関係への完璧主義

自己分析のきっかけとなった本の文章:

アタッチメント障害とその治療

クライエントは幼い頃から家庭の中で(特に父親から)「上手く振舞う」ように求められていた…彼女は成功への要求から離れたところで、本当の意味での情緒的な安心感を実感することができていない(アタッチメント障害とその治療 P.102 一部改変)
『アタッチメント障害とその治療』という、発達心理学者・精神分析家のボウルビーの愛着理論を基にしたアタッチメント障害(愛着障害)の治療の本を読んでいたとき、上述の文章から子供の頃の父親との人間関係の記憶が想起されました。
それは父親・母親・弟と家族4人でボーリング場へ遊びに出かけたときの記憶でした。

父親の怒りを買った遊びの記憶:

私の記憶ではボーリング初体験だったことに加え、小学校低学年の私と弟にボーリングの玉はあまりにも重過ぎました。
そのため父親から投げ方を教えてもらっても上手く投げることができませんでした。
見る見るうちに表情が険しくなっていく父親(@_@;)
そのため上手く投げられない度に、申し訳ない気持ちで一杯になりました…
「真面目にやれ!」
とうとう父親の怒りが爆発。
「お前らみたいな不真面目な奴と遊んでも楽しくも何ともない! 恥ずかしいだけだ! 帰るぞ、馬鹿どもが」
母親の「誰だって最初から上手くできるわけないでしょ」との理屈も父親には何の意味もありませんでした…
帰り際さらに父親の怒りを助長させるような失敗をしてしまいました。ボーリング場へ行く前に買ったマンガの本をいつの間にか失くしてしまったのです(T_T)
「ボケーっとしてるからこんなことになるんだ! だからお前らと一緒に出かけるのは嫌なんだ!」
このように家族で遊びに出かけるときに父親の怒りが爆発するのは日常茶飯事で、家に帰るまで一度も父親の怒りが爆発しなかったときはなかったと記憶しています。
子供の頃の私にとって父親同伴で出かける遊びの時間は、いつ父親の怒りが爆発するか分からない恐怖から緊張を強いられる時間以外の何ものでもありませんでした(@_@;)

本による自己分析からの洞察:

対人恐怖症の人間関係への完璧主義

私には女性恐怖症をはじめ対人恐怖症的な傾向があります。
よく対人恐怖症の人は「人前で上手く振舞おうと思うあまり逆に緊張してしまい、かえってぎこちなくなってしまう」と言われますが、私にもその傾向があり、完璧な人間関係を期待しつつもそれが叶わず恥ずかしい思いをよくします。

不真面目な遊びへの父親の怒りから生じた対人恐怖症の人間関係への完璧主義

そして前述の愛着障害の本の「上手く振舞う」と子供の頃の「父親からボーリングが上手くできなかったことで不真面目だと怒鳴られた」記憶との結びつきから、対人恐怖症の人間関係への完璧主義の原因の一つとして、父親との遊びの体験が関与している可能性が示されました。
子供の頃から家族で遊びに行くたびに父親から上手くできない(もちろん何をどう評価するかは父親次第です)ことで不真面目だと怒鳴られた体験の積み重ねは、心の中に人間関係における「上手く振舞う」ことへの固執という対人恐怖症に共通した完璧主義の信念を形成させたとしても不思議はないように思えます。
少なくても父親の前では、何事にも上手くできないことは許されないことでした。
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P.S.今回の自己分析からは、さらに別の洞察が得られました。一つは父親の自己愛的な性格への洞察。
関連自己分析:自己愛的な恥への怒り-父親との人間関係の自己分析・治療
もう一つはそれまで反面教師として「父親のような人間にだけはなりたくない」と軽蔑していたと思っていた父親への愛着の可能性です。

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