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認知行動療法で嘔吐恐怖症治療

夢の自己治癒力@うつ病&夢分析」からの続き

続いて嘔吐恐怖症…

うつ病症状再発2日目。
昨日は重いうつ病症状よる不安からパニック発作睡眠障害(入眠障害・中途覚醒)に見舞われ、悪夢の一日となりました。
一夜明けて今日は嘔吐恐怖症が襲ってきました(T_T)
よく「病は体の弱い所に出る」と言いますが、この格言は「心の病」にも当てはまるようです。
私は5才の時に嘔吐恐怖症を発症してから学生時代を通じて嘔吐恐怖症に苦しんできました*。数ある心の病の中でも、学生時代は嘔吐恐怖症が一番辛かったように思います。
今回の「うつ病症状」の例に漏れず、今でも強いストレス状態に置かれた時には必ず嘔吐恐怖症を発症します。
*特に治療したわけでもないのですが、不思議なことに「一人暮らし」を始めてから症状が大幅に改善していきました。

認知行動療法で嘔吐恐怖症治療:

さっそく心理療法の一つ、認知行動療法で嘔吐恐怖症の治療を試みました。
まず外食では余計に嘔吐恐怖症が酷くなりそうでしたので、今日は「家で食事」することしました。コンビニでサラダを買って来て、お気に入りのシリアル「カントリーファーム フルーツナッツミューズリー」と共に食べました。
もちろん嘔吐への恐怖心がありますから、いつものような食欲はありませんでしたが、自分でも意外なことに「普段の3分の2の量」は食べることができました。
「たとえ外食ができなくても、家で食べる分には食事ができずに飢え死にすることはなさそうだ。」そう思えて安心することができました☆
人間は食事をまったく摂らないと死んでしまいます。死の恐怖を回避できたことで、その後嘔吐恐怖症は徐々に改善していきました☆

認知行動療法の利用:

ここで、一連のプロセスの中で認知行動療法がどのように利用されているのか振り返ってみます。

1. 基準は「今」(認知療法)

これから徐々に嘔吐恐怖症を克服していくわけですが、その際の評価基準を嘔吐恐怖症を発症する前ではなく「発症してしまった今」に置きます。なぜなら発症前に基準を置いてしまうと、たとえ今よりも症状が改善したとしても「これしかできない」となってしまい、そんな自分を責めたり、無力感を強めてしまうからです。
反対に基準を「今」に置けば、それは克服へ一歩前進したことになります☆
これは認知療法のリフレーミングと呼ばれる手法で、病気に対して「今は役に立たない」考え方を「治療に役立つ」考え方に改めていくものです。

2. 今できることから始める(行動療法)

外食は不安が強すぎてとても無理ですが、家での食事なら「少しはできそう」でした。また、もし嘔吐恐怖症が襲って来ても、一人なので恥ずかしい思いをすることもありません*。
これは行動療法のスモールステップと呼ばれる手法です。「無理をしなくても(←ここが重要!)できそうなこと」から「ちょっとずつ」試して、成功体験を積み上げることで自信を深めていきます。
*人前での発症は誰しも恥ずかしいものですが、自己愛性人格障害の私にはそれ自体が恐怖の対象となります。

3. 「今はできなくて当然」の姿勢

これは1.にも通じるものですが、「今は心の病気なのだから(いろいろなことが)普段と同じようにはできない」ことを受け入れて、上手く行かなかった場合にも、ご自身を責めるのではなく、2.での目標を「もっと楽にできそうなこと」に修正します。

4. 上手くできた時は自分を褒めてあげる♪

逆に上手くできた時には、「こんなに大変な状態でも」目標を達成できた自分の力を素直に受け入れ、自信を持ちます。
人によっては、さらに自分に対して物質的・精神的なプレゼントを贈る方もいらっしゃいます。プレゼントの例としては次のようなものがあります。
 ・いつもより贅沢をしてみる。
 ・自分を褒めてあげる。

様々な心の病の治療に有効な認知行動療法:

統計によると認知行動療法は、今回の嘔吐恐怖症に限らず、その他の恐怖症、うつ病などの気分障害、パニック障害社会不安障害(社会恐怖)・強迫性障害などの不安障害、摂食障害、入眠障害などの心の病に対しても、他の心理療法に比べて高い治療効果があるそうです☆

恐怖症・うつ病克服のヒント☆

今できることから始めて、上手く行った時は自分を褒めてあげよう♪
恐怖症治療の本
認知行動療法の本
ひとりでできるワークブックも数多く出版されています☆
「空腹・運動の嘔吐恐怖症・うつ病への効果」に続く >>

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