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女性との対人関係@自己愛性・反社会性人格障害

欠点への恐怖…

「(自己愛性人格の人々は)自分にはどこか欠けたところがあり、欠点が露呈する危険に常に晒されている。」(パーソナリティ障害の診断と治療 P.202)
自己愛性人格障害の人々の「欠点が露呈することへの恐怖」は、通常は相手が誰であるかにかかわらず感じる傾向があるようですが、私の場合は明らかに女性に対して強く感じます。それは過去の心的外傷体験によるものと思われます。

女性からの「いじめ」…

中学3年から高校3年にかけての4年間、私は女子生徒から「いじめ」られ続けました。
まず中学の時は、何と「見ず知らずの下級生」からでした。廊下や道で出会うたびに「私を指差しながら笑う」のです。世の中にこんなに面白いことがあるものか、と言わんばかりにゲラゲラ笑うのです。
続いて高校に進学すると、今度は同じクラスも含めた同級生からでした。やはり同じようにして笑われました。
中学の時の「いじめ」では、それが下級生からというのが何とも情けなく思え、一方、高校の時の「いじめ」では回数が多かったのに加え、リーダー格の女性の性格(人格)への恐怖心が強かったように思います。

反社会性人格障害?

リーダー格のNさんはとてもきれいな人でしたが、同時に冷たさも感じる女性でした。
私を「いじめ」る時の彼女の目を今でも忘れることが出来ません。私に対する行いに反して、それは喜びに満ちていました…私を「いじめ」るのが楽しくて仕方がないという目でした(@_@;)
「いじめ」られることの苦痛に加えて、「いじめ」を快楽として行う人間がいることが信じ難く、そのことも恐怖となりました。
人格論や人格障害の勉強をしていて判ってきたのですが、世の中には他人を痛めつけることが生き甲斐のような人々が本当に存在するようです。このような人々は反社会性人格(障害)と呼ばれます。また、反社会性人格障害の極端な例が快楽殺人です。

女性との対人関係の障害:

話が反社会性人格障害へ逸れてしまいましたので自己愛性人格障害へ戻します。
上述の女性との心的外傷体験により、元々あった自己愛性人格障害の「欠点が露呈することへの恐怖」が特に女性に対して強まり、それは現在でも私の中に女性との対人関係の障害として残っています。それは端的に表現すると見ず知らずの女性に見られることの恐怖(女性に対する視線恐怖症)です。
今でも(恐怖で外出できないほど重症ではありませんが)道路や飲食店などで、見知らぬ女性の視線が気になり「動きがぎこちなく」なることがあります。そんな時は内心、自己愛性人格障害の特徴「自分にはどこか変なところ(欠点)があるのでは?」を感じています。

恋愛関係にも障害…

また私は他人に自分の部屋を見られることが、たまらなく恥ずかしく感じられます。彼女の部屋に遊びに行ったことは何度もあるのですが、反対に自分の部屋に入れたことは一度もありません。
これなども背後に「自分のことを色々と知られることで欠点が露呈する恐怖」が潜んでいる気がします。
このように欠点の露見に対する根本的な不安を抱えているため、恋愛関係が深まってくると、それが堪え難い不安を呼び起こし、結局長続きしません(T_T)
※余談ですが、女性との心的外傷体験は自己愛性人格の傾向だけでなくシゾイド(分裂病質)人格の傾向をも強めたような気がします。
なぜなら、シゾイド(分裂病質)人格の人々には「自分は根本的に異常で他人には理解されない」と考える傾向があるので、女性から笑われた原因が自己愛性人格障害の心配する「欠点」とも、シゾイド人格(障害)の心配する異常(変人ぶり)とも、どちらとも解釈が可能だからです。

「対人恐怖症」解説本リスト
※「人格障害の定義」「自己愛性人格障害の定義」についてもご一読ください。

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