2007年1月8日の心の体調ブログ
教育分析で自己開示:
今日は1ヶ月ぶりにスーパーバイザーのもとで教育分析*を受けてきました。教育分析では、最初に前回の教育分析を終えた後に感じたことを自己開示として伝えました。それは次のようなことです。
・いろいろと情報提供は受けたが、自分の気持ちや考えを十分には「受け止めてもらえなかった」「理解してもらえなかった」と感じた。
・少し前の父からの電話を契機として、最近インナーチャイルドの部分で「父に認めてもらいたい」気持ちが強くなってきていることから、教育分析で感じたことは父への気持ちの転移**かもしれない。
スーパーバイザーからは転移の可能性もあることが指摘されました。
続いて、フィードバックを受けながら、このブログにも載せてきた自己分析による洞察を伝えて教育分析は終了しました。
最後に、前回と違って今回は「受け入れられている」感覚を強く感じたことを自己開示すると、「転移に気づいたことも影響してか、前回とは私の態度が違っていた」とのフィードバックを受けました。
*セラピストやカウンセラーが心理的成長を目的として受けるカウンセリングを教育分析といいます。
**過去において重要だった人に向けられた気持ちを現在における相手に向けることを転移といいます。
自己開示への罪悪感:
ところが、しばらくしてから先ほどの自己開示について疑問が湧いてきました…
「あれは健全な自己開示などではなく、自分の感情や考えが受け入れやすいようにスーパーバイザーを操作したに過ぎないのではないか? その操作の甲斐あって、受け入れられることが出来たのではないか?」
このような(おそらくは)超自我による「健全な自己開示の否定」と「他者操作への批難」により私は罪悪感に駆られました。
スーパーバイザーは私よりも遥かに多くのトレーニングを積み、また経験もある方なので「簡単に他者に操作される人間ではない」ことは理屈では判っているのですが、自己開示への否定的な考えが、いくら頭で否定しても繰り返し浮かんできて、その度に罪悪感に苛まれました。
今回の自己開示から生じた罪悪感の経験は、その後「自己愛性人格障害の方の他者操作傾向」への私なりの理解をもたらすことになりました。
「自己開示」解説本リスト