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症状を受容する効果@うつ病・不安障害

症状も私の一部:

(症状の受容に関する別の表現として)
不安体験を溶かし鍛え直して有効な治療手段にするために必要なのは、その正体を突き止め、意識するようにし、その起原と表現形態を理解し、そういう現実を恥じたり恐れたりせずに自分の生の一部として受容することである(精神医学的面接/H.S.サリヴァン著 P.7)。
これまで私は一貫して、うつ病にせよ、不安障害パニック障害嘔吐恐怖症など)にせよ、それらの症状に襲われると感じてきました。ここで「症状に襲われる」という表現の中には、暗に症状が自分以外の存在である、と感じていることが示されています。
ところがある時、例によって不安に駆られた際に「この不安も私の一部ではないのか?」と気づきました。
確かに不安とは「心の働きの一つ」で、その「心」は私の一部に他なりません。すると不安も私の一部ということになります。
いったん気づいてしまえば「なぜ今まで判らなかったのだろう?」と思うほど単純なことですが、これまでは一貫して「症状に襲われる」感覚に支配されていました。

症状を受容する効果:

不安などの症状が実は私の一部であると症状を受容できたことは、治療に決定的な効果をもたらしました。この洞察を得て以来、たとえ不安を感じることがあっても以前のように自己コントロールを失いパニックになることが二度となくなったのです☆
「症状に襲われる」と感じている限り、症状は自分とは異なる存在であり、コントロール不可能ゆえパニックに陥る恐れがあります。しかし「症状も自分の一部であると受容」できれば、自分自身であるゆえ、コントロールできる余地が生まれます。
(たとえ僅かでも)このような心の余裕が、不安などの症状に対した際の自己の強さに大きな影響を与えているようです。

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