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ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒しのテーマとした症状:

・自由連想法による自己分析でも解消しない自己愛憤怒からの攻撃的な空想*
・鼻炎治療用スプレーがまったく効かないほど激しい鼻づまり
*関連ブログ
期待が裏切られたことへの自己愛憤怒的怒り-自由連想法による自己分析106回目

ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒し:

自己愛憤怒からの激しい怒りが未だ収まらないため本日2回目の自己分析。今回は傷ついた自己に「共感的」に接するために、いつもの自由連想法に換えてゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒しを行うことにしました。
ただサイゼリアで食後にお茶を飲みながら行ったため、エンプティチェア(空の椅子)は使わず、空想上でインナーチャイルドのイメージと対話する形式でのゲシュタルト療法となりました。

ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒しでの対話内容:

かなり長くなり恐縮ですが、すべての対話内容を掲載させていただきます。
インナーチャイルド(以下I)「辛いんだ、辛かったんだ、悔しかったんだ」
私(以下S)「辛くて悔しかったんだね」
I「ほんとに大変だったんだ」
S「ほんとに大変だったんだね」
I「そうなんだ」
S「そうなんだ」
I「本当だよ」
S「本当なんだね」
I「悲しかったんだ」
S「悲しかったんだね」
I「悔しかったんだ」
S「悔しかったんだね」
I「ねえ聞いてよ」
S「ああ聞くよ」
I「他人事だと思って」
S「どうせ理解されない…」
I「頭の中が真っ白で何も考えられない、思考が働かない」
S「頭の中が真っ白で辛いんだ」
I「身動きできない感じ…」
S「動きたくても動けない…」
I「そう、鼻の所で止まってる感じ、せき止められてる感じ」
S「鼻の所でブロックされてる感じ」
I「何かが邪魔してる、あっちへ行け!お前なんか!」
S「邪魔者はあっちへ行け!」
I「俺の邪魔する奴は許さない!叩きのめしてやる!」
S「続けて」
I「うん…ぶっ殺してやる…言ってみただけだけど」
S「ぶっ殺してやると言ってみたかった」
I「うん、一度でいいからそんなこと言ってみたい」
S「そうなんだ」
I「そうなんだ」
S「続けて」
I「うん…ほんとは恐いんだ」
S「ほんとは相手のことが恐いんだ」
I「バカにされるのが恐いんだ、きっとまたバカにされるのが嫌なんだ」
S「きっとまたバカにされるのが嫌」
I「そうなんだ、だから…」
S「だから…」
I「空想上であいつを退治しなきゃならないんだ」
S「今度またバカにされるのを避けるために、空想上で相手を退治しちゃうんだ」
I「そう、事前にできるだけ弱らせるんだ、これは戦いに勝つための『おまじない』なんだ」
S「戦いに勝つための『おまじない』だったんだ」
I「そうなんだ、これで明日からまた胸を張って生きていけるんだ」
S「もうこれで明日から胸を張って生きていける」
I「そう、僕は弱虫なんかじゃない!」
S「僕は弱虫なんかじゃない!」
I「絶対違う!」
S「絶対違う!」
I「もう十分苦しんだんだ」
S「もう十分苦しんだ」
I「そうだ、もうこんなことで苦しまなくていいんだ」
S「もう苦しむ必要はない」
I「寂しい、ひとりぼっち…」
S「続けて」
I「一人では生きていけない」
S「続けて」
I「助けが必要なんだ」
S「助けが必要」
I「結局は助けてもらった…悔しいけど、頭が上がらない、脱帽」
S「続けて」
I「知識では適わない悔しさ…惨めさ」
S「知識で適わないことが悔しくて惨めだった」
I「惨めだと認めたくなかった」
S「自分が惨めだと思いたくなかった」
I「そうだったんだ…」
S「そうだったんだ…」
I「別に惨めだと感じてもいいんだ…」
S「惨めだと感じてもいい」
I「これも悪くないかも」
S「惨めも悪くない」
I「なんか、しみじみ…自分が愛おしい感じ…やっと会えた感じ」
S「『私』に会えた」
I「やっと自分になれた…」
S「これが自分」
I「そう、これが私、確かな私…」
S「確かな私」
I「今日はどうもありがとう」
S「こちらこそありがとう」
(握手をして別れる)

ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒しからの洞察:

本当の私を取り戻す

「本当の私(自己)」というものが実際に存在するのかは分かりませんが、長いことつながりを欠いていた『私』というものを取り戻したような実感が確かにありました。

自己愛憤怒による攻撃的空想が消滅

またインナーチャイルドが感じていた自己愛憤怒については、その後怒りを覚えた元々の出来事を思い出すことはあっても、その怒りが(ゲシュタルト療法を行う前には生じていた)さらなる怒りの空想を引き起こすことはありませんでした。これまでとは違い、怒りに耐えられるようになっていました。
つまりゲシュタルト療法によりインナーチャイルドを癒すことで、自己愛憤怒による攻撃的空想が消滅したのです☆

ゲシュタルト療法による自己分析での癒し効果

最後に、これはスーパーバイザーからも助言され、また多くの心理療法(特にクライエント中心療法フォーカシング)の本にも書かれていることですが、一般的にインナーチャイルドに限らず傷ついた心を癒すには、カウンセラーなどの第三者に話を聞いてもらうのが一番効果的と言われています。
しかし今回のゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒しが自己分析・自己治療の形で行われ、なおかつ一回の自己分析・自己治療により攻撃的な空想が消滅したという事実から、これまでの心理療法の常識とは異なり、自己分析により自らの傷ついた心(インナーチャイルド)を癒すことは十分可能であり、またゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒しはそのための非常に効果的な心理療法であるとの考えにいたりました。
ゲシュタルト療法 解説本リスト
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