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人の役に立つ・模範にされることへの罪悪感-自由連想法による夢分析136回

夢:

人から理想化対象に見られたり、頼り甲斐があると思われたりする夢を見ました。

自由連想法による夢分析の内容(重要な連想のみ):

もしかしたら自分には本当に、人から理想化対象(模範的な人間)と思われたり頼りにされたりする一面があるのかもしれない
そう思って良いんだ、別に悪いことではないんだ
営業の仕事をしていた頃の記憶
何人かの新入社員から慕われていた

自由連想法による夢分析からの洞察:

人の模範にされることへの罪悪感

これまで私は、自分が人の模範にされたり頼りにされていると感じることはほとんどありませんでした。そのように感じるのは自惚れ思い上がりもいいところだと罪悪感を感じるため、自分はそのような価値の一切ない人間だと思い込んできたためです。
しかし人から理想化されたり頼りにされたりする夢を見て、その夢からさらに夢分析を進めることで、「自分は価値のない人間」との信念に変化が生じました。
自分は人から理想化されたり頼りにされたりしている、そう感じて良いんだ、悪いことではないんだ。素直にそう思えたのです。

人の役に立つことへの罪悪感

さらに不思議だったのは、自分が人の役に立っていると思うことが、相手を見下すことにならないと認められたことです。
これまでの私は人に役に立ちたいと思っても、そのことに罪悪感を感じ、なかなか実行に移せませんでした。
たとえば心理学関連のメーリングリストで自分が知っていることがあっても、そのことをアドバイスすることに激しい抵抗を感じてできませんでした。なぜなら相手にアドバイスすることが、相手に自分の力(知識の豊富さ)を誇示するためや、自分が知っていることを知らない相手を馬鹿にして見下す自己愛的な心理の表れのように思えてしまうからです。
もちろんそんな風に相手の方が受け取らないことは頭では分かっているのですが…被害妄想的な空想内容のように相手から見られる不安を拭いきれず…人の役に立つことに罪悪感を感じてしまうのです(T_T)

人の役に立つことへの羨望の恐怖

後で気づいたのですが、人の役に立つことへの罪悪感には上述の自己愛的な心理の他に「相手からの羨望への恐怖」もあるように思えます。
つまり人の役に立つことへの罪悪感の背後には、人の役に立つことをして目立つと「調子に乗りやがって」と羨望から怒りを向けられる恐怖もあるような気がします。
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