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ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒しを行う前の症状:

睡眠障害(夜中に何度も中途覚醒を繰り返す)による睡眠不足と胃痛・めまい
中途覚醒時に生じたネガティブな空想

ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒し:

まずは夜中のネガティブな空想を回想
何度か自己分析に現れた狼の赤ちゃんの夢
これまでの自己分析により狼の赤ちゃんはインナーチャイルドの象徴だと分かっている
真夜中のパブで一人カウンターでホットミルクを飲む狼の赤ちゃん
両手でマグカップを抱え大事そうにミルクを飲む
しかし、いつ追い出されるか分からないので、辺りを常に警戒している
突然の洞察
きっとこの赤ちゃんは母親から心理的なミルク(=愛情)を与えてもらえなかったのだろう
だからこうして見知らぬ他人からミルクをもらう必要があるのだ
いつの間にか、自分がカウンター越しに立つバーテンダーになっている
狼の赤ちゃんを外へ連れ出す
「どこへ行くの?」
「とってもいい所だよ」
「ここはどこ?」
「坊やみたいに母親から捨てられた赤ちゃんが集まる所だよ」
そこは高校生のときに自殺しようとした堤防沿いの沼地でした
狼の赤ちゃんと手をつないで沼地へと近づいていく
よく見るとそこはパソコンで作った作品『悲しみの沼』でした
悲しみの沼…子供の悲しい気持ちを食べて成長する沼
たしか以前のゲシュタルト療法では、意識から排除された本当の自分の気持ちの象徴
無視され続けたので猛烈に怒っている
一瞬このまま沼に食べらてしまおうかとも思ったが、狼の赤ちゃんが可哀想になり、その場から立ち去る
しかし川のそばまで行くとまた死にたくなる
どこへ行っても死にたくなる…
仕方なく家に戻る…それしか生き延びる方法がなかったから
(ここまでが夜中のネガティブな空想)

ゲシュタルト療法開始

『悲しみの沼』のことが気になる
以前のゲシュタルト療法では忘れられた自分の一部だったはず
であれば悪いものとは思えない
もう一度、狼の赤ちゃんを誘って悲しみの沼へ行って見ようと思う
「いいよ、でもこれ飲んでからでいい?」
「いいよ」
赤ちゃんがミルクを飲み終わってから、二人でまた悲しみの沼へ向かう
恐竜が生きていた時代のようなシダ植物が生い茂っている
いまにもその植物が足に絡みついてきて、沼の中に引きずり込まれそうな不安を感じる
と思っているうちに引きずり込まれてしまった(@_@;)
子供の頃の海水浴の記憶
浮き輪で泳いでいると川に流されて、沖まで流されそうになりパニックに
海草が生い茂っているのが見え、その海草に飲み込まれる恐怖(@o@;)
(再びゲシュタルト療法のイメージに戻る)
このまま沼の底に引きずり込まれて死んでしまうのか…
しかし不思議と息苦しくない
『リリィシュシュのすべて』のサントラを聞いたとき「このまま楽に死ねそう」と思った
もし楽に死ねる方法が見つかったら、自分は簡単に自殺してしまうのではないか?
死なずに生きているのは、楽に死ねる方法が見つからないからなのではないか?
楽に死ねる方法か…
今も楽に死のうとしている…はず
あっ幽霊 子供の頃夢に出てきた地下に住む幽霊だ
私を見送っている
「ご愁傷様~」
「ご親切に~」
以前にワークしたときは『聖母親マリア様』の化身ということになっていたが、死神だったのか
ん?でも、どこか物悲しそう
涙を流している 血の涙を
「早く戻っておいで」
そう聞こえたような気がした
でもボクは泳げない…
「とにかく漕いで!」
犬掻きのような仕草をしてみる
しまった…いつの間にか狼の赤ちゃんの手を離していた(@_@;)
助けに行く
赤ちゃんを抱きかかえ水面まで浮上すると景色が一変、火山が噴火し地獄と化していた
恐竜が断末魔の叫びを上げている
生き残ったのは私たちだけのようだ
悲しみの沼も海に飲み込まれて跡形もなく消え去っている
ご愁傷様です
なんだか一段楽した感じ
狼の赤ちゃんと二人で荒廃した大地の中を歩き出す

ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒しからの洞察:

人生に意味がなくても生きていける?

(洞察というほどのものではないですが)夜中の空想では「意味のない人生なんて考えられない、死んだ方がまし」と思え、それゆえどんどんネガティブな空想にはまり込んでいきましたが、ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒しのプロセスでは無意味なように見える人生でも生き続けています。
一般的に心理療法の世界では、人生に意味を見出せないことは深刻な精神障害を招くと考えられ、ロゴセラピーをはじめとした実存主義的な心理療法では特にその点が強調されます。
しかしもしかしたら、(ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒しのプロセスが示すように)それでも人は生きていけるのかもしれません。ということは、生きることには「生きる意味」以上に大切な何かがある、ということなのでしょうか?
しかしこれもどこか観念論のような気がします。むしろ狼の赤ちゃんとじっくりと対話した方が良かったのかもしれません*。
*関連ブログ:意識と無意識との葛藤-ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒し154回
「人生の意味」について考える心理学の本
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インナーチャイルドの癒し個人レッスン >>

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