スピリチュアルなゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒し
少し間に行ったゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒し(人生に意味がなくても生きていける?-ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒し153回)から感じたことですが、このゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒しではプロセス全体がスピリチュアルな雰囲気に包まれ、個人的な問題があまり反映されていないような気がします。そのためか、そのときゲシュタルト療法で得られた自己洞察に対しても観念論のような気がしています。
心理カウンセリングの学習を始めた当初は、ゲシュタルト療法に限らず心理療法でスピリチュアルなイメージが現れたときは得も言われぬ高揚感を感じたため、とても満足感を覚えました。
しかし時間が経ち高揚感が冷めると、また元の問題が浮上してきました。高揚感は問題解決には役立たなかったのです…
スピリチュアルなイメージによる躁的防衛
これはあくまで私見ですが、ゲシュタルト療法などのイメージ療法においてスピリチュアルなイメージが現れるのは、今は直視するのに耐えられない事柄から注意をそらすための防衛なのではないかと推測されます。
またそのイメージにより高揚感が促されるのは、このまま放置していたのでは自殺や自傷行為につながりかねない重度の抑うつ症状などを緊急に解消するための躁的防衛によるものと思われます。
再度のゲシュタルト療法で未完了の問題を完了させる
スピリチュアルな内容のゲシュタルト療法から得られる高揚感は、それ自体危機回避に大変役立ちますが、ゲシュタルト療法が本来目的とする過去の未完了の問題の完了には直接役立つとは少ないように思います。
したがいまして、スピリチュアルな内容のゲシュタルト療法から得られた高揚感により気分が回復した後は、本来扱うはずであった過去の未完了の問題を完了させるために再度ゲシュタルト療法を試み、その際のゲシュタルト療法の効果は高揚感の有無ではなく、過去の未完了の問題の完了の有無で評価される必要があるように思えます。
ゲシュタルト療法 解説本リスト
個人的には『実践・“受容的な”ゲシュタルト・セラピー―カウンセリングを学ぶ人のために』がお勧めです☆
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