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自己分析のテーマ:

空想上の悪魔による迫害妄想-自由連想法による自己分析125回の洞察への疑問

自己分析からの洞察:

以前の自己分析では「空想上の悪魔によってブリキのロボットの中に閉じ込められた母親」の空想が出てきたことから、これまでの自己分析で洞察された母親からの迫害恐怖の数々はメラニー・クラインの理論を用いて、すべて根拠のない被害妄想に過ぎないとの結論が導き出されました。
しかしブログに掲載するために後から読み返してみますと腑に落ちません。
前回の自己分析では軽視されていましたが、そもそも悪魔による迫害妄想は、母親の「育ててやっている」との発言への「もしかしたら嫌々育てている?」との疑問から生じていました。
したがいまして、たとえ「母親は空想上の悪魔の攻撃の被害者に過ぎない」との無意識的空想が存在したとしても、元をたどればそれは母親の非共感的で心的外傷を伴う反応から派生した空想と考えられなくもありません。
このことからメラニー・クラインが提唱した妄想-分裂ポジションの概念の「大人への適用」に疑問が生じました。

妄想-分裂ポジションの「大人への適用」への疑問

メラニー・クラインによれば、妄想-分裂ポジションにおける迫害不安は(母子関係などの現実の人間関係とは関係なく)生まれたときから備わっている攻撃性の投影であり、よって迫害不安は被害妄想に過ぎないとされます。
しかし前回の自由連想法の内容によれば、迫害不安を伴う無意識の空想は母子関係の心的外傷体験から生じています。
したがいまして私のケースの迫害不安は、妄想-分裂ポジションによる「生得的な攻撃性の投影」との解釈よりも、自己心理学による「人間関係(この場合、母子関係)の共感不全あるいはトラウマ(心的外傷)から生じた症状」との理解の方が的を得ているような気がします。
メラニー・クラインおよびクライン派著作集
「トラウマ」克服・治療本リスト

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