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ゲシュタルト療法による自己傾聴のテーマとした症状(感情):

クライエントへの収まらない怒り

理想化自己対象欲求と融合自己対象欲求への恐怖心・罪悪感-自己分析・治療259回では身に覚えのないことでクライエント*からクレームを受け、そのことをテーマに自由連想法による自己分析を行い、相手から自己対象の延長(物)として扱われていたことが洞察されました。
しかしその日の夜になりますと、またクライエントのことが思い出されるとともに今度はハッキリと怒りの感情が自覚されました。
その怒りはどんどん増幅し、さらに怒りを助長するような空想(クライエントがますます攻撃的に接してくる空想)も激しくなるばかりのため、このような心理状態のときに以前に行い劇的な効果がみられたゲシュタルト療法による自己傾聴を試みることにしました。
*心理カウンセリング以外の仕事のクライエントです。心理カウンセリングでしたらクライエントの方への共感や内的世界(精神世界)の理解に意識を集中しているため、通常このようにいつまでも怒りが収まらないないような心理状態にはなりません。
もっともたとえ相手がクライエントであったとして、自分にまったく非がないことで一方的に叱責され続ければ、誰でも内心では激しい怒りを感じるのがむしろ当然です。
その怒りをしばらく時間が経ってからでないと自覚できないところが、私の怒りを抑圧してしまう傾向を示しています。

ゲシュタルト療法による自己傾聴:

(クライエントとのやり取りを思い出す)
もう何年も前に終わった仕事について「○○さん、勝手に○○してるでしょ」
身に覚えがないことなので「いえ私は何もしてないですよ」
「困るのよね、勝手にこういうことされると」
「いえ、ですから私は何も…」
その後も私の話などまったく耳に入らないかのように一方的に非難し続けるクライエント
調べてみると(正体は不明ですが)まったく別人の仕業と判明(怒り)
その後クライエントから問い合わせの返答へのお礼と「お騒がせしました」
あれが問い合わせ? 一方的に犯人扱いして罵り続けたあれが問い合わせ?
それに「お騒がせしました」 これって謝罪?
(徐々に怒りがエスカレートしていく)
しかし同時に怒りを感じることに対して罪悪感を感じている
こんなことぐらいで他人を怒りを感じることが、悪い・許されないことのような気がしてくる…
葛藤でどうしたいいのか分からなくなり、頭が混乱し真っ白になるような、思考が麻痺していくような感じ…
どうするのが正しいのか分からない…
いえ、どうしたいのかさえ…
助けを求めているような気がするので、ここからゲシュタルト療法による自己傾聴で、思考や感覚が麻痺しかかっている心の部分を共感的に支えることにする
しかしその前に思考がどんどん浮かんでくるため、急遽自由連想法による自己分析に切り替えることにしました。
関連ブログ:支配-服従的な養育態度による理不尽な罪悪感・譲歩と怒り-自由連想法による自己分析・治療261回
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