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心理療法を批判したことで報復される自己愛性パーソナリティ的な不安から生じた迫害的・被害妄想的悪夢-自由連想法による夢分析・治療に掲載した夢の夢分析を先延ばしにしているうちに、その夢と似たように迫害的な悪夢を見ました。

夢(悪夢)の内容:

ある若い男性のカフェオーナーと親しくなり、いつしか毎日のようにオーナーの経営するカフェに遊びに行くようになる。
しかしいつもは温厚なカフェオーナーが、物を元の位置に戻さないと烈火のごとく怒り出す(@_@;)

夢から醒めたときの感想:

カフェオーナーの突然の豹変振りに、ただただ驚く…

自由連想法による夢分析・自己治療:

物を元の位置に戻さないと烈火のごとく怒り出す
祖母に対する母親がそうだ
しかし夢の中のカフェオーナーと母親とが、あまり結びつかない…
従兄弟のことを思い出す
小学生の頃、毎日のように従兄弟の家に遊びに行っていた
画家の従兄弟の部屋には画集がたくさんあり、子供心に絵に惹かれた
従兄弟は完全に理想化自己対象として機能していた
特に音楽に関しては従兄弟の好きな音楽を自分も無条件に好きになった
そういえば以前に夢に出てきた従兄弟も、突然性格が豹変して鬼のようになった
「普段は温厚な人でもいつ怒り出すか分からない」という無意識の不安でもあるのだろうか?
いやどこか精神分析的な、知的な解釈のような気がする…
以前に見た従兄弟の夢を読み返してみる
父親のような従兄弟@夢日記
車を運転すると性格が一変し短気になる従兄弟@夢日記
二つも見ていたとは知らなかった
それにしても改めて従兄弟の夢やその夢分析を読み返してみると、当時はそうは思わなかったが、従兄弟の性格がとても自己愛的に思える
一つ目の夢の美味しい料理に機嫌を直した場面では「まあ許してやるか」というような自己愛性パーソナリティ特有の蔑みの態度を感じる
二つ目の夢の夢分析で思い出された、従兄弟が車を運転するときに豹変する性格の記述にも、初心者マークをつけた車の運転手が幅寄せされて怖がるのを見て面白がっている様にやはり自己愛性パーソナリティ的な蔑みの態度を感じる
今まで従兄弟の性格の豹変振りには戸惑いを覚えていたが、それを自己愛的だと感じたことはなかった
というよりも本当のところ何を考えているのか分からない人だと感じていた
子供の頃は毎日のように遊びに行っていたのだから色々と話をしていたはず
しかし今は久しぶりに会っても何を話していいのか分からない…
もしかしたら子供の頃も、自分で勝手に理想化された従兄弟の幻想と戯れていただけだったのか!?
子供の頃は空想癖が酷かった…いまもさして変わりはないが…
数字を数えることへの囚われなどの強迫行為も見られた
今の自分から見ても病的な子供のように思える
もちろん嘔吐恐怖症で人前で食事ができない(会食恐怖症)などの精神疾患もあった
子供の頃の私は幻想の中で生き、現実を歪めて見ていたのだろうか?
重症だ…

自由連想法による夢分析・自己治療からの洞察:

自己愛性パーソナリティ的な性格だった従兄弟

これまでの不思議に思えた従兄弟の豹変振りが自己愛性パーソナリティ的な性格によりもたらされていたことが洞察されました。

病的な自己イメージ

さらにその自己愛性パーソナリティ的な従兄弟のことを、これまた自己愛性パーソナリティ的に理想化自己対象として見ていた子供の頃の関わりが幻想に過ぎなかった可能性を知るにつけ、病的な自己イメージが生じました。
理想化の防衛機制 心理学的解説本
自己愛性パーソナリティ障害・自己愛障害の治療・心理学的分析本
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