自由連想法による自己分析 目次:
自己分析のきっかけとなった本の文章
・スキーマ療法の情緒的剥奪スキーマ
自由連想法による自己分析の内容
自由連想法による自己分析からの洞察
・スキーマ療法による自己分析
・母親への情緒的剥奪スキーマの活性化による猛勉強
自己分析のきっかけとなった本の文章:
スキーマ療法の情緒的剥奪スキーマ
『スキーマ療法』の境界性パーソナリティ障害(境界性パーソナリティ障害、通称ボーダーライン)の症例の中の「両親の関心がもっぱら注意欠陥多動性障害(通称ADHD)の兄に注がれ、自分には全く無関心だった」との、幼少期における情緒的剥奪スキーマの記述。
自由連想法による自己分析の内容:
少し前に母親から「私のおたふく風邪か水疱瘡が弟に感染し、そのせいで弟が髄膜炎という命の危険もある大変な病気に罹り、その結果弟は幼稚園に入学できなかった」ことを聞かされた
そんな大事なことを覚えていないことと共に、自分が弟に病気を感染させたせいで弟が大病を患ったことに罪悪感を感じた…
しかしこのときの罪悪感は以前の自己分析でも想起されたこと
今回の自己分析のテーマは別にある
それは弟のことに限らず、当時のことをほとんど何も覚えていないこと…
弟とは二つ違いだから、当時の私は幼稚園の二年か小学校一年生
勉強の成績が良かったことだけは何となく覚えているが、それ以外のことはほとんど覚えていない…
確か友達が何人かいて、その友達と遊んでいたような気もするが、その友達が誰だったのか思い出せない…
自分でもなぜだか分からないが、母親から言われなくても勉強したらしい
しかし当時なぜ勉強が好きだったのかは分からない…
それに成績が良かったことで母親から褒められた記憶もない…
でも思い出した…小学校二年生のときに知能テストの結果がクラスで一番良かったため(IQ130程度)母親が呼び出しを受けて担任から「この子は将来大物になるかもしれない」というようなことを言われ、母親が興奮気味に話を聞いていた覚えがある
(自慢話のようでスミマセン^^;)
それ以来だ、母親が「勉強しなさい」とガミガミ言うようになったのは
「お兄ちゃんは、やればできるんだから」それが口癖だった
それからは段々と勉強に対する興味を徐々に失っていった
小学校高学年の頃には、もうクラスで一番ではなく、中学校では10番以内に入るのがやっとだった
そのため、もはや地元の進学校へ行けるレベルではなくなっていた…
それでも母親は「お兄ちゃんは、やればできるんだから」と言い続けた
もしかして髄膜炎に罹った弟に独り占めされた母親の(情緒的)関心を引き戻すため、母親に褒めてもらおうとして必死に勉強していただけだったのか?
弟ばかりを気遣う母親から見捨てられたかのように感じ、何とか関心を引こうとして猛勉強していただけだったのか?
自由連想法による自己分析からの洞察:
スキーマ療法による自己分析
母親への情緒的剥奪スキーマの活性化による猛勉強
これまで子供の頃なぜ勉強の成績が良かったのか自分でもよく分かりませんでした。
しかし今回の「スキマー療法」の本の情緒的剥奪スキーマの文章に端を発した自由連想法による自己分析から、そのことについて次のような洞察を得ました。
スキマー療法の理論を借りれば、おそらく当時の私は髄膜炎に罹った弟のせいで母親の情緒的関心(=愛情)を奪われたと感じ、その奪われた母親の情緒的関心を必死に取り戻そうと猛勉強したように思えます。
勉強への関心が本心からではなく、奪われた情緒的関心を取り戻す手段に過ぎなかったため、弟の髄膜炎が治った後は情緒的剥奪スキーマの活性化が収まり、それとともに急速に勉強への関心も失われ、成績もどんどん落ちていったのではないかと考えられます。
※ちなみに当時の私の心の中で活性化された」スキーマは、情緒的剥奪スキーマの中でも養育の剥奪(重要な他者から情緒的配慮・愛情・人間的な温かさ・肯定的な関わりを与えてもらえないこと)のタイプに属するスキーマに該当するものと思われます。
スキーマ療法ガイド本
スキーマ療法とは認知行動療法の認知療法・行動療法に加えて、さらにゲシュタルト療法などのイメージ療法を活用した統合的な心理療法です。
まだ翻訳本が数冊しか販売されていない知名度の低い心理療法ですが、現在の私の心理カウンセリングにとって欠かせない心理療法の一つとなっています。
なお心理テスト(スキーマ質問表)による各スキーマの心理アセスメントに興味をお持ちの方には、各スキーマ質問表がすべて掲載されている『パーソナリティ障害の認知療法-スキーマ・フォーカスト・アプローチ』をお勧め致します。
冒頭の『スキーマ療法』はスキーマ療法自体の解説は非常に詳しいのですが、残念ながら「スキーマ質問表」は一切掲載されていません(T_T)
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