NO IMAGE

投影同一視で理想化対象にされる圧迫感から「めまい」-自由連想法による自己分析86回目

自己分析のテーマとした症状:

めまい

母親が上京して二日目。ジョナサンで夕食を注文後、急に猛烈なめまいに襲われました。しかし昨日経験した懲罰不安や嘔吐恐怖*とは違う、めまいの苦痛から気絶してしまいそうな感覚です。
最初はおなかが空き過ぎて低血糖状態になったと思ったのですが、いつもでしたら、めまいまでは起こしません。
*関連ブログ:
嘔吐恐怖と懲罰不安-ナラティブセラピーによる自己分析85回目

注意深く内面を観察すると圧迫感を感じています。それは母親のペースに圧倒され呑み込まれてしまう恐怖でした。「母親のペースに圧倒され呑み込まれてしまう恐怖」はこれまで何度も体験してきたため、いろいろと連想が出てきそうです。
そこで本日は「母親のペースに圧倒され呑み込まれてしまう恐怖」から自由連想することで自己分析してみました。

自由連想法による自己分析の内容(重要な連想のみ):

本当は一人にして欲しかった 話をする気力も体力もなかった
しかし言い出せなかった 楽しそうな母親を目の前にして
これは相手が母親でなくても同じだったと思う
以前に過酷な超自我の投影による迫害不安-自由連想による自己分析で連想された、予備校の下宿で一番仲が良かった同僚のS君とのウンコを我慢しながらの会話
漏らしそうなのを必死に我慢しながら相手の話に合わせていた
「トイレに行かせて」のただ一言がどうしても言えなかった
小学校の終業式の記憶
「どうした? オシッコしたいのか?」
「いいえ大丈夫です」
先生が助け舟を出してくれているのにもかかわらず、トイレに行けずお漏らし
あのときは恥ずかしかった 自分が授業中にトイレに行くような無様な人間だと思われたくなかった
自分は頭が良い完璧な優等生だと確信していた
そのイメージが壊れてしまう恐れからトイレに行けなかった
子供の頃の記憶
母親は自分が楽しいときには私も含めた家族も同じように楽しむことを望み、そうでないと分かったときは不機嫌になった
食事の前に家で交わした会話
高校を卒業するまで自分の好きな服を買うことを許されなかった
そのことで親友のF君に「親に服買ってもらってるの?信じられない!」とバカにされた話をすると
「それはF君のお母親さんがお店で忙しいからでしょ」
「違う違う、男子は高校生にもなれば親と一緒に服買うなんて恥ずかしいものなの」
「そんなことないわよ、みんな親子して仲が良いわよ」
「それは女子の話でしょ、弟だって母親さんに付いていってもらって服買ったりしなかったでしょ」
「それは弟が反抗期だからで特別でしょ」
その憎々しい言い方から察するに、どうやら母親の中では反抗期は男子なら通常誰でも経験するものではなく、親に反抗的な一部の悪い子供の引き起こす現象と理解されているらしい
会話が途切れて気まずい空気が流れたことを覚えている
どうやら私が母親の考えに同意しなかったことで機嫌を損ねてしまったのかもしれない
ここで非常に大きな疑問が浮上
弟のみならず私も高校生のときには母親に相当反抗して、しょっちゅう言い争いをしていたではないか?
それなのに母親の口からは弟のことばかりで、私の反抗期については一言も出なかった
忘れるはずはないのだが…
もしかして母親の心の中では、私はいつも母親の言うことを何でも聞く「聞き分けのいい子」として記憶されているのだろうか
母親の私へのイメージは「聞き分けのいい子」、しかし私の母親へのイメージは「殺してやりたいほど憎んでいた」このギャップは何だ…
これで先ほどの会話の謎が解けた 母親にしてみれば一度も反抗したことのない子供が今になって何バカなことを、どうせ冗談なんでしょ…こんな感じで受け止められていたのではないか?
冗談だと受け取られてしまっては話が通じるわけがない
母親の中の私のイメージが一切の例外を認めないほどに理想化されている可能性を思うと少し恐くなってきた…
母親の理想に叶うように(投影同一視で)巧妙に操作されている気がしてなりません…確信はまだ持てませんが

自由連想法による自己分析からの洞察:

めまいは母親の理想化対象にされる圧迫感

これまで母親から自己愛の延長物*のように扱われていることには気づいていましたが、今回の自己分析で自己愛の延長物としてだけでなく理想化対象にされていることにも気づかされました。
おそらく冒頭の母親との食事で感じためまいは、母親の理想化対象どおりに振舞うことを強要されることによる圧迫感から生じていたのでしょう。
*関連ブログ:
母親の自己愛の延長物-自由連想法による夢分析35回目
母親の自己愛の延長物と偽りの自己-自由連想法による自己分析61回目

今回の自己分析でも母親の投影同一視による他者操作の可能性が示唆されました。
最初は半信半疑でしたが、こうたびたび自己分析に母親の投影同一視が出てきますと、もしかしたら本当に母親の投影同一視の影響を受けているのではないかと思えてきました。
*「母親の投影同一視」関連ブログ:
ナラティブセラピーによる自己分析81回目
嘔吐恐怖と懲罰不安-ナラティブセラピーによる自己分析85回目

NO IMAGE
最新情報をチェック!