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失禁恐怖症の症状に関する新たな洞察~強い情動と共に膀胱の感覚が麻痺してコントロールできなくなる不安

一昨日、メンタルヘルス日記に10年振りに失禁恐怖症の症状に襲われたことを書きました。
その詳しい経緯はリンク先をご覧いただくとして、この自己分析のブログでは、その辛い状況の最中に得られた洞察を掲載します。

失禁恐怖症に関するこれまでの理解

失禁恐怖症に関する私のこれまでの理解は、通説と同じく人前で恥を掻くことへの不安が主たる要因というものでした。
つまり失禁してしまうことそれ自体よりも、その状態を他人に見られることの方が重大事という認識です。

3日前の電車の車内でも、当然そのことへの強い羞恥心を感じましたが、この時はそれだけでなく、これまではハッキリとは言語化できなかった身体感覚も自覚されました。
それは身体が麻痺するような感覚です。

パニックへと至る過程では、強い情動と共に身体感覚が麻痺して膀胱をコントロールできなくなる不安に支配される

失禁恐怖症は、他人の前で失禁してしまうことへの極度の不安を感じるものですから、当然その醜態を避けるために膀胱の下に位置する外尿道括約筋*に力を入れて、必死に排尿を防ごうと試みます。

*「排尿の仕組み」参考ページ:夜尿症の豆知識

ところがこの試みも、暫く続けるうちに上手く行かなくなります。
なぜなら突然強い情動に襲われると共に、それによって膀胱の辺りが痺れるような感覚に襲われ力が入らなくなってしまうためです。

こうして少なくても主観的には膀胱をコントロールできなくなる感覚に襲われ、それが「いよいよ失禁してしまう」との絶望的な考えを生じさせるため、その極度の不安からパニックへと陥っていくことになります。

以上のように、通説では社交恐怖と呼ばれる、人前で恥を掻くことへの極度の不安から生じる症状と考えられている失禁恐怖症も、徐々に追い詰められてパニックへと至る過程では身体感覚、より正確には膀胱の辺りが麻痺する感覚が深く関与していることが洞察できました。

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