心理カウンセリングの内容について

心理カウンセリングで行われることのうち一般的な内容について、あらかじめ説明させていただきます。実際に心理カウンセリングを受けられる前にご一読をお願いいたします
本来でしたら、このような内容は初回の心理カウンセリングで説明されるべきことなのかもしれません。
しかし内容がどのお客様にも通じる一般的なものであること、およびそのような一般的な内容の説明に限られた心理カウンセリングの時間を使うのはむしろお客様の不利益になると考えられるため、あらかじめ文書化させていただきました。

心理カウンセリングの目的:

心理カウンセリングの目的とは、たとえば人間関係の悩みの解消、辛い症状の解消など、お客様が心理カウンセリングを通して達成したいと思われる目標を指します。
したがって目的につきましては実際の心理カウンセリングでお伺いさせていただきます。
オンライン・カウンセリングカウンセリングルームでの心理カウンセリング新宿のカフェでの心理カウンセリング電話カウンセリングをご希望の方は、心理カウンセリングの目的やご相談内容について、あらかじめメールでお送りいただくことも可能です。
詳しくはメールによるご相談内容の送付-心理カウンセリングをご覧ください。
(「相談内容を確実に伝えたい」などのニーズや「面と向かって相談内容を上手く伝える自信がない」などのお悩みを持つ方にご高評をいただいております)

心理カウンセリングの時間:

心理カウンセリングの時間(相談時間)は一般的には1時間のところが多いようです。
ただし私個人と致しましてはできれば1回の心理カウンセリングでお客様の目的が達成されるように、またそれが叶わない場合でも例えば「気持ちが楽になった」など、何がしかのお土産を持ち帰っていただく心積もりでこの仕事に取り組んでいます。
したがいまして心理カウンセリングの部屋では、お客様のご希望に応じて可能な限り心理カウンセリングの時間を延長させていただく方針をとっています。
関連ページ:心理カウンセリングの時間の延長について
以上のような事情から、できましたら予めカウンセリング時間の延長を見越して、余裕を持ったお時間でのご予約をお願い致します。
※ナラティブセラピーと呼ばれる心理療法の調査によれば、お客様がある程度の効果が実感できるまでカウンセリング時間を延長した方が、予定の時間でカウンセリングを終わらせるよりも治療効果が高いとの調査結果が出ています。私の実感もまったく同じです。

心理カウンセリングの延長料金

なお、各心理カウンセリングの延長料金はいずれも15分につき1,500円です。

心理カウンセリングで行われること:

実際の心理カウンセリングでは、主に次のようなことが行われます。

傾聴

お客様のお話を伺いながら、私自身が実感できたことを「それはこういうことでしょうか?」と確認していただけるような形で伝え返します。
※もし私の伝え返しが「検討外れ」であったり「微妙にニュアンスが違っている」場合などには、遠慮なく訂正していただいて構いません。
むしろそうしていただける方が私の理解が進みますので、それだけカウンセリングが上手く行く可能性が高くなります。

質問

お客様のお話の中で「上手く理解できなかったこと」などについて質問させていただきます。
※ただし質問内容によっては話しづらい事柄もあるかもしれませんので、その場合はすべての質問に無理にお答えいただく必要はありません

いろいろな心理療法の作業の提案

お客様のお話を伺いながら、役に立つと思われる心理療法の作業を提案させていただきます。
たとえば次のような作業を提案させていただくことがあります。
※なおこれらはあくまで提案に過ぎませんので、抵抗をお感じになられるようでした無理に行っていただく必要はありません
「役に立つ」といっても「その作業をしなければ治らない」ということではありませんので、どうぞご安心ください。

自由連想法

頭に思い浮かんだことを(無理のない範囲で)言葉にしていっていただきます。
この作業をある程度続けていただくことで、普段は考え付かないような問題解決へのヒントが浮かんでくることが期待できます。

ゲシュタルト療法(ゲシュタルトセラピー)

人間関係の悩みの解決などによく用いられる心理療法です。
たとえば目の前の椅子に人間関係で悩まされている相手の方が座っていることをイメージして、あるいは目を閉じて相手の方をイメージして、現実の人間関係では言えなかったことをイメージの中の相手の方に伝え、場合によっては相手の方の立場に立ち「なぜ相手の方がそのような言動や態度を示したのか」を実感するなどの作業をしていただきます。
現実の人間関係では決して言えなかったことをイメージの中の相手の方に伝えることで、溜まっていたストレスが発散されるだけでなく、相手の方の立場に身を置いてみることで相手の方への思わぬ共感的理解が生まれたり、あるいは逆に「良い意味での」諦めの感覚が生じ、そのことで囚われから解放される効果などが期待できます。

ナラティブセラピー

不安や罪悪感などで苦しまれている方にお勧めさせていただくことのある心理療法です。
具体的には「このような境遇に育ち、このような人間関係の下で人生を送れば、どんなに精神的にタフな人でも、ご自身と同じような不安あるいは罪悪感に苦しまざるを得なくなる」というような極端なストーリーを、架空の主人公の設定のもとに作っていただきます。
ナラティブセラピーには様々なオプションが存在し、ここではすべてをお伝えすることはできませんが、これらの作業により不安や罪悪感などの軽減がもたらされることがあります。

解決志向ブリーフセラピー

解決志向ブリーフセラピーをはじめとしたブリーフセラピーは短期療法とも訳されますように、治療効果の有無に関わらず心理カウンセリングの回数を制限する心理療法とのイメージがあるようですがそれは誤解です。
実際は様々な工夫により、結果として短期間で治療効果が得られるに過ぎません。
具体的には様々な質問を通して、お客様に「問題が解決した状態」をイメージしていただき、そのイメージを元にご自身にとって無理のない心理療法を選択、あるいは問題の解決に関する現実検討などを行っていただきます。
この解決志向ブリーフセラピーには直接的な治療効果の他にも、お客様の主体性が促されることを通じて「自分の考えや気持ちを信じても良い」という、自己信頼感や自己肯定感と呼ばれる自尊感情が高められる効果も期待できます。
またこの自尊感情は人間の基本的な感情の一つであるため、自尊感情の高まりは目に見えない形であらゆる心理的な問題の解決に寄与する可能性があると考えられます。
※上述の心理療法の他にも、その場その場で適切と思われる様々な心理療法のテクニックを使ってお客様の問題解決のサポートさせていただきます。

沈黙の際のお願い:

心理カウンセリングの場では様々な理由から沈黙の時間が訪れることがありますが、主に次のようなケースが考えられます。
1.ご自身の心を内省されていらっしゃる状態
2.気まずい雰囲気
3.様々な理由から戸惑いや不安を感じ、なおかつそれを言葉にできない状態
沈黙が訪れた場合、2と3の状態と私が感じていれば、おそらく私の方から何か言葉を発することになるのでしょうが、1と思っている場合やどのケースなのか判断がつかないような場合には、取りあえず私も黙って様子を見ることになると思われます。
なぜなら、もしお客様が内省されていらっしゃる場合、それはやがては治療効果につながる自己洞察が得られる最大のチャンスと考えられるためです。
このため、もしお客様が沈黙でお辛い状況に置かれているにもかかわらず私が傍観していると致しますと、それは私が大きな勘違いをしていることを示しています。
したがいまして、もしこのような状況にお気づきの場合はどうぞ遠慮なくおっしゃっていただけますでしょうか。
また言葉にしづらい状況でしたら視線を向けていただくだけでも結構です。それで十分に伝わりますので。
※特に声のみを頼りに進められる電話カウンセリングではこの沈黙がたびたび生じます。
電話カウンセリングをご希望のお客様には重ねてお願い致します。

カウンセリングの回数・結果(効果)の見通し:

カウンセリングの回数や結果(効果)の見通しにつきましては、ご相談内容や心理カウンセリングの目標により大きく左右されます。
さらにご相談内容をお伺いさせていただいた時点でも明確化されるとは言い難く、心理カウンセリングを重ねることで徐々に明らかになってくるというのが実情です。
心理カウンセリングの回数や見通しが不明というのは、お客様にとっては大変不安なことと存じますが、心理カウンセリングの時間でもお伝えさせていただきましたとおり、一回ごとの心理カウンセリングでお客様が何らかの効果を実感していただけるように努めておりますので、何卒ご了承いただけますでしょうか。

心理カウンセラーとしての守秘義務:

心理カウンセラーには職業倫理として「心理カウンセリングを通して知り得た内容をお客様の承諾なしに決して外部に漏らしてはならない」とする守秘義務が課せられています。
したがいまして、お客様のプライバシーやご相談内容が公になることはありませんのでご安心ください。

心理カウンセラーのプロフィール:

私のプロフィールに関しましては心理カウンセラー・夢分析家 田尻健二のプロフィールに掲載しています。よろしければご覧ください。
以上、長文となってしまい恐縮ですが、心理カウンセリングに関して「ご相談内容を実際にお伺いする以前に明らかとなっている事項」についてお伝えさせていただきました。
上記の内容について、あるいはその他のことで何かご不明なことがございましたら、どうぞ遠慮なくお尋ねください。

心理カウンセリングへのお問い合わせ先

dream-seeker@fq.holy.jp
※携帯でメール受信設定をしている方へ
ドメイン指定受信を設定している方は「fq.holy.jp」を許可するドメインに追加してください。

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