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依存心の背後の自己対象欲求-ゲシュタルト療法による夢分析・治療

夢の内容:

美大の学園祭の後片付けをしている。リーダーは特撮の大槻ケンヂ。
後片付けを終えメンバー全員で帰途に着く。大槻ケンヂが一人はしゃいでいる。
途中で見慣れぬ古い洋館を見つけ中に入ってみる。

ゲシュタルト療法による夢分析・自己治療:

この夢にはまだ続きがあったのですが残念ながら忘れてしまいました。しかしイメージの中で夢の続きが展開して行きそうなので、いつもの自由連想法に替えてゲシュタルト療法的に夢の続きをイメージしてみることにしました。
洋館には誰も住んでいないらしく、家具がないので部屋の中はガランとしている
部屋の奥から突然銀河鉄道999に出てきた、全身がクリスタルに包まれたウエイトレスが現れる
「いらっしゃいませ、ようこそ旅の館へ」
旅の館…不思議な名前の館だ
「どうして旅の館と言うのですか?」
「それは…あなた自身で考えてみてください」
なるほど、答えは自分の心の中にあるということか
(ここから自由連想法に移行)
旅の館…ずいぶん前に友人Tと行った仙台の記憶
普段は自分勝手な性格のTが、このときばかりは私に何かと気を使っていた
そういえばTは自己中心的なばかりでなく依存心が強い性格で、毎日のように私に電話をしてきて鬱陶しく感じることがよくあった
しかし以前には私の方から電話をかける方が多い時期もあった
そうか、お互いに地方に転勤になったときに相手への依存心が強くなったのか
人は寂しさや孤独を感じると人恋しくなり、自己対象を求めて依存心が強くなるのか…

ゲシュタルト療法による夢分析・自己治療からの洞察:

自己対象欲求から生じる依存心

ゲシュタルト療法による夢分析により自分自身の依存心の強さが洞察された結果、これまでの友人への「自己中心的で依存心の強い性格」との一方的な解釈に変化が生じました。
また人は寂しさや孤独感から人恋しくなると、自己対象(自分の存在を認めてくれる存在)を求めて依存心が強くなることも洞察されました*。自己対象欲求が依存心の原因のすべてかどうかはまでは分かりませんが…
*厳密には、自己対象とは「相手の方との対人関係から生じる主観的な体験」を指し、相手の方は自己対象と区別する意味で単に対象と呼ばれます。
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P.S. 夢分析の途中、マスコミ関係者と思われる客にいきなり、それも二度もコンセントを抜かれパソコンが強制終了してしまう出来事が起こりました。
この出来事から、うつ病や抑うつ傾向の強い人にとって怒りを感じることがどれほど苦痛と恐怖をもたらすものであるのかを知ることとなりました。
関連ブログ:抑うつ性人格(障害)・うつ病の怒りへの恐怖心と自虐的・自己懲罰的な思考-自己分析・治療250回

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