投影されていた尊大さ:
今まで騒々しい場所で幾度となく感じてきたストレスや対人恐怖症の原因が分かりました。それは尊大さの投影でした。
これまで尊大さとは誇大型自己愛性人格障害*の人々の特徴であり、抑うつ型自己愛性人格障害の自分には縁がないと思っていました…
しかし実際には尊大な傾向を強く持っているにもかかわらず、それ他人に投影し、さらに投影された他人の尊大さでストレスや酷い時には対人恐怖症に陥っていたのでした…
*DSM-4における自己愛性パーソナリティ障害が誇大型自己愛性人格障害に当たります。
尊大さの投影によるストレス・対人恐怖症の発症プロセス:
一例として、カフェなどで読書をしている時に私の心に生じていた、尊大さの投影によるストレス・対人恐怖症の発症プロセスを示します。
1. 他のお客さんの会話が気になってイライラする。
2. しかし相手の否定的な反応への恐怖から「静香にして欲しい」とは言えない。
2. そのうち「私が読書をしているのになぜ静かにしないのか」と腹が立ってくる(そうするのが当然だ、との尊大な態度)。
3. しかしこれも相手の否定的な反応への恐怖から表に出せない。
4. 尊大さを抱えていられず、それを相手に投影。
5. 相手が尊大な態度で「うるさくして何が悪い」と思っているように感じる。
6. 自分が読書をしているのを知っていてそのような態度に出るのは「嫌がらせ」に違いないと思え、激しい怒りとストレスを感じる。
6′ あるいは尊大さが不特定多数の人々に投影され、今度は迫害されていると感じる(対人恐怖症の発症)。
尊大さの投影の自覚によりストレス・対人恐怖症の症状改善☆
以上のような「尊大さの投影」のプロセスを自覚できたことにより、その後同じような状況に置かれてもストレスを感じることが少なくなり、また対人恐怖症の症状(特に視線恐怖症)も大幅に改善していきました☆
また、こんなに急激に症状が改善したということは…今まで実に多くの尊大さを投影していたということなのでしょう(T_T)
対人恐怖症の治療本
※「人格障害の定義」「自己愛性人格障害の定義」についてもご一読ください。