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弟への殺意→対抗心-自由連想法による自己分析15回目

連想内容(重要な連想のみ):

おっぱいをしゃぶらせてください
産まれて来る赤ちゃん(弟)を殺してしまうために
あのとき殺しておけば良かった、自分が引っ張り出して早いとこ

自由連想法による自己分析からの洞察:

弟への殺意→対抗心

最初、私の中に弟への殺意があったことに強いショックを受けました…しかしよく考えてみますと私は弟の分娩には立ち会っていません。したがってこれはまったくの空想、しかも物心ついた頃から一度も意識されなかった無意識の空想です。
そのように考えていくと、この連想は弟への対抗心のことを示しているように思えました。
連想内容が無意識の領域のものであったために、単なる対抗心が殺意という過激な表現へと歪められたのだと思います。
精神分析のエディプス葛藤理論に照らせば「これまで独り占めしていた母親のおっぱいを、新しく生まれてくる弟に取られてしまうことへの怒り」という解釈になるのでしょう。

弟への対抗心を実感

ちなみに弟への対抗心については、この自己分析を行う前から自覚がありました。
昨年、父親の葬儀のために田舎へ帰ったときのことです。それまで実家に帰っても終始無愛想だった弟が、このときは食事を作ると言い出し、帰省中の食事は弟が全部作ってくれました。そしてこの弟に対して私は自分でも驚くぐらい強烈な嫉妬を感じていました。母親の役に立っている弟が羨ましくてならなったのです。
いい年した大人が母親を(心理的に)奪い合う、そんな子供じみた対抗心がそこにはありました。
家族の死に代表されるような精神的ショックを受けたとき、人は否応なく子供の頃へと心理的に退行するものなのかもしれません…そのように感じた出来事でした。
エディプス・コンプレックス(エディプス葛藤)心理的考察本リスト

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