NO IMAGE

恐怖症、特に虫恐怖症を発症しかねない自己分析・自己治療179回

自己分析・自己治療のテーマとした症状:

トラウマ(心的外傷)が再現されることへの恐怖-ゲシュタルト療法による自己分析・治療178回で想起された、蛆虫(うじ虫)が体の中に巣食うことへの恐怖

自己分析・自己治療からの洞察:

うじ虫を吐くマンガへの嫌悪と恐怖

子供の頃にとても気持ち悪いマンガを読んだ記憶があります。そのマンガでは主人公の男性が不老長寿の薬だと教えられて毒を飲まされ、心身ともに病んでいきます。
口からは蛆虫を吐き、自分の体を旨そうに貪り食い、最後には人の顔をした木の実に成り果て、それでも笑い狂っているという物語です。
このマンガを読んだとき、嫌悪とともに「自分も主人公のようになってしまったら…」と想像し恐怖に駆られたことを覚えています。

うじ虫 嘔吐恐怖症?

このようなことを考えながらスターバックスでスコーンを注文したのですが、いざ食べる際、なんと先ほどの うじ虫のイメージが脳裏をかすめ、もしスコーンの中に うじ虫が入っていたら?などと想像してしまい、気持ち悪くなってしまいました(@_@;)
嘔吐恐怖症のみならず、今度はうじ虫 嘔吐恐怖症になりそうです(T_T)

恐怖症、特に虫恐怖症を発症しかねない自己分析・自己治療

思うに、もし昨日の自己分析・自己治療(トラウマ(心的外傷)が再現されることへの恐怖-ゲシュタルト療法による自己分析・治療178回)を行わなければ、わざわざ気持ち悪い うじ虫のことなど空想することもなく、したがって上述の虫恐怖症的な症状も起こさなかったはずです。
今回の件により、自己分析や自己治療は必ずしも症状の消失や自己成長につながるものばかりではなく、時として恐怖症、特に虫恐怖症の発症の契機にさえなる場合があるとの思いが生じました。
P.S. 実はネットで偶然、うじ虫が体の中に入ってしまい、そのうじ虫を取り出す様子を動画で配信するサイトを見つけてしましました。うじ虫が体の中に…との空想は、単なる空想ではなかったようです(@_@;)
そのことと関連して、そのサイトのURLを(嬉々として?)掲載しようと思ったのですが…おそらくこれは他人にも自分と同じ気持ち悪い思いをしてもらうことで安心(という満足)を得る心理だと思われます。
クライン派の精神分析や自我心理学では、このような心理は投影同一視(投影性同一視)と呼ばれ、境界性パーソナリティ障害(BPD・ボーダーライン)の方に顕著に見られる現象と考えられています。
一方、自己心理学ではこのような心理は分身自己対象欲求の表れと考えられます。
私個人としては、どの心理学理論を用いるにせよ、投影同一視・分身自己対象欲求は、相手にも自分と同じような苦痛を味わってもらうことにより、「自分だけが苦痛」との思いからくる惨めさや孤独感から逃れる努力の表れだと考えています。
虫恐怖症・嘔吐恐怖症ほか、恐怖症 克服・治療ガイド

NO IMAGE
最新情報をチェック!