自由連想法による自己分析・自己治療のテーマとした症状:
パソコンメンテナンスの仕事の最中に、お客さんが玄関の鍵を閉めてしたまま出かけてしまい帰れなくなる。そう気づいた瞬間、以前にも感じた閉所恐怖症的症状(発狂して外へ飛び出したくなるほどの激しい恐怖)を感じる。
自由連想法による自己分析・自己治療:
閉じ込められることへの恐怖
これは閉所恐怖症なのだろうか?
それにしても、なぜ閉じ込められたと思った瞬間、いてもたってもいられないほどの激しい恐怖を感じるのだろう?
少しも我慢できない、耐えられない感じ
少なくても子供の頃に、どこかに閉じ込められたという記憶はない
対人恐怖症的な広場恐怖とも違う、一人で閉じ込められたときの方がより恐怖を感じるから
もしかしたら閉所恐怖症的症状は『脳科学と心の臨床―心理療法家・カウンセラーのために』で読んだ「身体の記憶」なのだろうか?
だとしても何か閉所恐怖症になるきっかけがあったはずだ
そういえば昔から「もしエレベータの中に閉じ込められたら?」と空想し、そんなことになれば即座に失禁恐怖症を発症してしまうに違いないと恐怖に駆られていた
しかし今回の閉所恐怖症は失禁恐怖とは関係ない、中にトイレがあるのだから
もしかしたら願望充足と関係があるのでは?
「閉じ込められた恐怖」というよりも、「外に出たくても出れない」つまり願望が決して満たされないことへの激しい欲求不満なのではないか?
少しの我慢にも耐えられないほど強い欲求不満
欲求不満を引き起こす状態が、たまたま閉所恐怖症のような状況だったということなのではないか?
しかしなぜ急に我慢に耐えられなくなるのだろう?
いつも我慢は慣れっこのはずなのに
本当は欲求不満の塊のような人間なのか?
普段は無理に不満を抑圧しているだけなのか?
閉じ込められる…身体の自由を奪われる
高校生のときに見た悪夢
弟と祖母が私の両手をつかんで床にねじ伏せ、母親が私の頭にハンマーを叩きつける
鈍い痛みとともに頭皮がベコンと凹んだ感触をリアルに感じる
それでも死ななかった
閉じ込められる→身体の自由を奪われる→殺される恐怖→しかし死ねずに恐怖を感じ続ける苦痛
これが一見、閉所恐怖症にみえる症状の背後に働く本当の恐怖なのではないか
すぐにでも逃げ出したくなるのは、逃げ出さないと捕まって殺される恐怖を感じているためなのではないか
自由連想法による自己分析・自己治療からの洞察
閉所恐怖症の背後の殺される恐怖
自由連想法による自己分析・自己治療により閉所恐怖症の症状の背後には、高校生のときに見た悪夢の家族に殺される、より正確には、殺される恐怖を死なずにいつまでも感じ続ける恐怖が潜んでいることが明かされました。逃げ出したくなる衝動は、無意識に感じる殺される恐怖から逃れるために生じていたのです。
悪夢もトラウマ(心的外傷)を引き起こす
ところで、もし今回の自己洞察が正しいと致しますと、トラウマ(心的外傷)は現実の恐怖体験のみならず、悪夢によっても引き起こされることになります。
悪夢をコントロールするためのガイド本
閉所恐怖症ほか、恐怖症 克服・治療ガイド
トラウマ(心的外傷)克服・治療本リスト