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自己分析・自己治療のテーマとした症状:

母親の虐待への無意識の恨み-本・自由連想法による自己分析・治療199回の直後、スターバックスハニーグラハムスコーンを食べた際に生じた激しい罪悪感

自由連想法による自己分析・自己治療からの洞察:

すぐに直前の自己分析と関係があるような気がしてさらに自由連想法による自己分析を進めたところ、次のような洞察を得ました。
私の心理状態は高校卒業時の出来事を契機に大きく変化しました。それまでは殺してやりたいほどの激しい恨みを母親に抱いていましたが、その出来事を境に恨みは消えて代わりに罪悪感を感じるようになりました。
おそらくこれは母親への恨みが無意識へと抑圧された結果生じた罪悪感だと思われます。
精神分析(特に自我心理学)では、このような心理は恨みという怒りの感情の自己への向け換えと解釈されますが、少なくても私のケースでそれとは異なる心理のような気がします。
私の場合は先述のナラティブセラピー(ナラティブセラピーによる自己分析81回目)でも示されたように、幼少期の母子関係において繰り返し罪悪感を感じるような体験を重ねていた可能性がありますので、高校卒業時に生じた罪悪感は抑圧された恨みを自己に向け換えた結果というよりも、幼少期からもともと存在していた罪悪感の再活性化のように思えます。
以前の自己分析*では高校卒業時の出来事に対して分離-固体化との解釈がなされましたが、改めて当時の出来事を思い返せば、母親の承認に対して「信じられない」という気持ちとともに、何か「母親に無理をさせてしまった」という罪悪感を感じます。
「鬼のように恐ろしい母親の言動を一変させてしまうほどのことをしてしまった」もっと言えば「母親のパーソナリティを勝手に変えてしまった」ことへの罪悪感です。
*関連ブログ:分離-固体化の体験-自由連想法による自己分析155回

万能感による罪悪感

最後の「母親のパーソナリティを勝手に変えてしまったことに罪悪感を感じる」心理は万能感(精神分析の防衛機制の用語で言えば万能的コントロール)の表れのような気がします。
他人のパーソナリティをたった一言で変えてしまうことなど現実には不可能に近いにもかかわらず、そのことに罪悪感を感じているわけですから。
ちなみに万能感(万能的コントロール)の心理は、パーソナリティ障害との関連では反社会性パーソナリティ障害自己愛性パーソナリティ障害の方に顕著に見られる心理だと言われています。

万能感による罪悪感の恐ろしさ

それにしても私の持つ万能感は恐ろしい心理です。通常でしたら恐ろしい母親が優しい母親に変化したことに対しては、喜びや安堵などの肯定的な感情を抱いても良さそうなものですが、それを「そんなにまで母親を変えてしまった」「母親の心を操作してしまった」と罪悪感に苛まれるのですから。
万能感 心理学的分析本

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