自己分析・自己治療のきっかけとなった本の文章:
(自由連想法による自己分析で得られた)新しい洞察が本当に「自分のもの」になると、一時的な抑うつ状態はやがて消え失せ、精神的に一歩前進したという確固たる感情(自信や自尊心の高まり)が取って代わる。
(カレン・ホーナイ『自己分析』P.19 一部改変)
本による自己分析・自己治療からの洞察:
自己分析の洞察による抑うつと自尊心の高まり
これまでの自己分析や夢分析の中で時折強い不安症状を体験し、その度に「自己分析や夢分析をしたことが不安症状を招いた」として、「自己分析や夢分析はときに心理状態を悪化させ精神障害を作り出すことさえある」との考えを抱きました。
(たとえば恐怖症、特に虫恐怖症を発症しかねない自己分析・自己治療179回)
しかし自己分析により、そのような強い不安症状に苛まれたときでさえ、しばらくすると不安症状はいつの間にか消失していました。これがおそらく冒頭の『自己分析』で説明されている心理状態なのでしょう。
自己分析により得られた洞察に対して強い不安症状を感じているのが一時的な抑うつ状態にあたり、その後の不安症状の消失は洞察を自分のものにしたことによる自信や自尊心の高まりの効果なのだと思われます。
自尊心を高める心理学の本