自由連想法による自己分析・自己治療のテーマとした直感：
罪悪感による他者操作-夢分析・治療220回を終えた直後に隣に女性が座りました。もしかしたら先の夢分析の洞察（罪悪感を植え付けられることで、母親の自己愛的欲求を満たすように強いられる心理）と女性恐怖症の症状とが関係あるのかもしれないと思い、自由連想法により自己分析してみました。
自由連想法による自己分析・自己治療：
母親の「理由もなく他人から嫌な目に遭わされる」恐怖
理由もなく…だとすると自分も知らず知らずのうちに母親を嫌な目に遭わせてしまうかもしれない
なにしろ「理由もなく」だから、うっかり嫌な目に遭わせてしまっても分からない
（その心理で隣の女性の気配を感じてみる）
女性から恐怖を感じるというよりも、女性に対して自分が何か不快感を与えてしまうかもしれない恐怖を感じる
たしかにその女性から恐怖を感じる直接の理由は見当たらない
しかしそんなことは何の安心にもならない
今女性に不快感を与えていないからといって、この先も不快感を与えないことにはならない
だから何の安心にもならない、潜在的な恐怖は消えることがない
なにしろ自分でも分からない理由、いや理由もなく相手の女性に不快感を与えてしまうかもしれない
もしそんなことにでもなってしまったら…母親に対してと同様に、その女性に対して取り返しのつかない罪を犯してしまったことになる
その罪悪感に耐えられそうにない
見ず知らずの女性を酷い目に遭わせてしまうなんて
しかもそれを阻止することができない、理由もなく不快感を与えてしまうのだから
だからどんなにその女性が平然としていても、それは何の保障にもならない
自由連想法による自己分析・自己治療からの洞察：
女性に不快感を与えてしまう恐怖と絶望からの女性恐怖症
以前の女性恐怖症の自己分析では、女性に対する加害妄想の心理が洞察されました。
（関連ブログ：加害妄想への罪悪感・被害妄想としての女性恐怖症-自由連想法による自己分析・治療203回）
しかし今回の女性恐怖症の自己分析では、加害者意識という点では共通していますが、加害妄想とは別の心理からの女性恐怖症への洞察が得られました。
女性に不快感を与える恐怖のみならず、どのようなことで不快感を与えるか分からないため、いつその女性に不快感を与えるのか分からず、したがってそれを防ぎようもありません。
結果として常に女性に不快感を与えてしまう恐怖に怯え、かつ不快感を与えることによる加害者の罪悪感にも苛まれることにもなります。
このように女性恐怖症の症状の背後には、女性に対して不快感を与えてしまう恐怖に加え、それを防ぐことができないことで罪を背負わざるを得ないことへ絶望の心もがあることが洞察されました。
女性恐怖症ほか対人恐怖症 治療・克服ガイド