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自己分析のテーマ:

自己愛性パーソナリティ障害的な誇大妄想の心理@夢分析で洞察された、自身の摩訶不思議な自己愛性パーソナリティ障害的な誇大妄想の心理。

自由連想法による自己分析・自己治療:

当時、雑誌『anan』のデザインの仕事への、自分のデザイン力への不安を感じてはいた
しかしその不安は、不思議なことに転職への不安にはまったく結びつかなかった
(当時の心理状態を思い起こす)
何かの間違い
気のせい
(不安を感じては)都合が悪い
自分なら上手くできる気がする
そつなくデザインをこなす自分のイメージを思い描く
今すぐにでも雑誌デザインの仕事ができるような気がしてくる
何も努力しなくても仕事ができるような気がしてくる
しかしどこか醒めている、実感がない

自由連想法による自己分析・自己治療からの洞察:

躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の誇大妄想の心理

躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の方には誇大妄想(自分を過大評価したり、実際には存在しない地位・財産・能力などがあるようと錯覚している心理状態)が頻繁に生じることが知られていますが、当時の私の心に生じていたのも誇大妄想といえるような心理でした。
躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の方に生じる誇大妄想の心理は、統合失調症の方のように現実と空想との区別がつかなくなるわけではなく、空想であることは自覚されています。
したがって躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の方に生じる誇大妄想は完全な妄想とはいえません。
しかし躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の方は、頭の中では「過大評価された自己イメージ」が空想と理解されているにもかかわらず、心理的(感情的)には「過大評価された自己イメージ」が本当の自分であるかのように思えてなりません。そのため周囲の人からは誇大妄想としか思えないような思考や行動が生じます。

抑うつ状態を解消するための誇大妄想

このような躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の方の誇大妄想傾向は、抑うつ状態(気分が落ち込んでいる状態)を解消するために生じると考えられています。
躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の方にとって抑うつ状態は死の恐怖にも匹敵するような耐え難い恐怖心を引き起こすため、抑うつ状態は何としても避けねばならず、そのために頻繁な誇大妄想が生じると考えられます。

躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の誇大妄想の心理とイメージトレーニングとの違い

ところでよくスポーツ選手が試合に向けてイメージトレーニングを行うことがありますが、イメージトレーニングも「成功する自分のイメージを思い浮かべる」という点で誇大妄想と共通点があります。
しかし躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の方の誇大妄想とスポーツ選手のイメージトレーニングには根本的な違いがあります。それは努力の有無です。
スポーツ選手のイメージトレーニングは、本番で緊張のために力を発揮でないことなどを防ぐために行うもので、メンタルトレーニング(通称メントレ)の意味合いが強いものです。
したがって日頃の努力の成果を試合で遺憾なく発揮できるようにメンタル面を鍛えることを目的としています。あくまで努力あってのイメージトレーニングです。
躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の方に生じる誇大妄想の場合は、「過大評価された自己イメージ」を本当の自分と(気持ちの上で)錯覚してしまうため、成功した自分をイメージしただけで今すぐにでもその成功を手に入れられるものとの思い込みが生じます。
そのためスポーツ選手が行っているような長期的な努力に結びつく可能性は低くなります。
その結果待ち受けているのは現実に直面した際の挫折です。これは私自身、仕事や趣味を通して何度の経験したことです。
大変皮肉なことに躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の方の抑うつを解消する「努力」は、挫折による新たな抑うつ状態を作り出してしまいます。
そしてさらに厄介なことに躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の方の誇大妄想は、誇大妄想という病的な心理状態として体験されることはまずなく、誇大妄想はもっと健全な心理、具体的には興味や関心として体験されます。
このことが躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の方が自身の誇大妄想に気づくことを難しくし、治療や治療を受ける動機に対してマイナスに作用してしまいます。
関連ブログ:躁病・躁うつ病・自己愛性パーソナリティ障害の興味と誇大妄想の心理-自己分析
躁病 症状・診断・治療ガイド本
躁うつ病 症状・診断・治療ガイド本
自己愛性パーソナリティ障害 治療・診断ガイド
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