女性恐怖症の恐怖症状再燃:
これまでの自己分析により、対人恐怖症的な恐怖症の症状が自己と他者との心理的境界の曖昧さから生じていることに気づいてからは*、自己視線恐怖症や脇見視線恐怖症の恐怖症状が顕著に減少し、女性恐怖症についても視線恐怖症ほどではないにせよ、やはり恐怖症状が軽減しました。
しかし時が経つにつれて、また女性恐怖症の恐怖症状が強く意識されるようになりました。
*関連ブログ:自己愛障害の心理(自意識過剰)を原因とした対人恐怖症の症状・原因・治療
女性恐怖症の特徴:
そして再燃した女性恐怖症の恐怖症状をカフェでお茶しているときに自己観察してみますと、次のような興味深い特徴があることに気づきました。
・女性への対人恐怖は女性に挟まれて座っているときよりも、片側にだけ女性が座っているときの方が強く感じられる。
・隣に座る女性の隣にも人が座っているときは、そうでないときよりも女性への対人恐怖が和らぐ。
・席の位置関係に関わらず、店が空いてきて偶然二人っきりになると、途端に女性の気配が強く意識される。
・女性への対人恐怖は、すぐ隣に女性が座り、なおかつ二人だけの状況のときに最も強く感じられる。
二者関係の親密さから生じる対人恐怖症としての女性恐怖症:
上述の女性恐怖症の特徴から、私の女性恐怖症の症状は不特定多数の女性に対して生じるというよりも、(見ず知らずとはいえ)特定の女性との二者関係的な人間関係への恐怖心であることが分かります。
また女性恐怖症の対人恐怖が二者関係的な人間関係で最も強く意識されるということは、(これも見ず知らずの方のため多少奇妙ではありますが)その女性との間にある意味で親密さのようなものを感じ、その親密さが対人恐怖を引き起こすのではないかと考えられます。
見ず知らずの女性に対してだからこそ生じる女性恐怖症:
ただし女性との間の親密さへの対人恐怖という観点から女性恐怖症の症状を内省してみますと、そのような対人恐怖はむしろ見ず知らずの女性に対して強くなるようです。
もちろん顔見知りの女性の方に対しても多少の緊張は感じます。しかしそれは対人恐怖と呼べるよなものではありません。
もしすべての女性に対して、少しでも親密さを感じると途端に対人恐怖に駆られてしまうのであれば、女性の方の心理カウンセリングや夢分析などを冷静にできるはずもありませんし、日常生活にもかなりの支障をきたしてしまうはずです。
ではなぜ親密さへの対人恐怖が、もっぱら見ず知らずの女性に対してだけ生じるのか?
またなぜ現実の人間関係ではなく状況から生じたに過ぎない、ある意味幻想的な親密さ*に対して対人恐怖を感じるのか?
これらの問いへの答えを探るべく、女性恐怖症の症状に対して自由連想法による自己分析を試みました。
関連ブログ:作成中
*人間関係における相互作用を重視する間主観性心理学の観点からは、必ずしも幻想とはいえません。
なぜなら、もし相手の女性の方が私と同じではないにせよ、それらの状況から何らかの印象を無意識に感じ取り、それがたとえば仕草などに微妙な影響を及ぼしたとしますと、私の女性恐怖症の症状は相手の女性の微妙な変化への反応とも考えられるためです。
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