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母親の田舎暮らしゆえの人間関係の苦痛-社会構成主義的な自己分析・治療 目次:

自己分析のきっかけとなった本
物語りとしての心理療法-ナラティブセラピーの魅力
本による自己分析からの洞察
母親の田舎暮らしの人間関係の苦痛
母親の田舎暮らしならではの人間関係の苦痛
洞察への社会構成主義の影響

自己分析のきっかけとなった本:

物語りとしての心理療法-ナラティブセラピーの魅力

社会構成主義の理論を基にしたナラティブセラピーの本『物語りとしての心理療法-ナラティブセラピーの魅力』を読んでいたとき、ふと母親のことが思い出されました。
それは母親の人間関係への悩みや苦痛についてでした。

本による自己分析からの洞察:

母親の田舎暮らしの人間関係の苦痛

母親自身や祖母の話によれば母親は人間関係が苦手で、それでも相手をしなければならないため非常に疲れるそうです。
これまで母親のこの悩みを聞いても私にはそれが母親の性格的な問題が原因、具体的には母親の自己愛の強さに起因する自己中心的な思考による問題のように思えました。
しかし今回、社会構成主義の理論を基にしたナラティブセラピーの本を読みながら上述の母親の悩みを思い出したときは、これまでと事情が違っていました。
無意識に母親の立場に身を置きながら考えをめぐらせていたのです。
もし自分が母親の立場だったとしたら…
毎日毎日家にお客さんが来て、外にでれば会う人会う人が知り合いで挨拶や(苦手な)世間話をしなければならない…
私でしたら三日と耐えられそうにありません(T_T)
そして東京という都会に住むことで、いかにそれらの煩わしさから逃れられているのかを実感しました…

母親の田舎暮らしならではの人間関係の苦痛

もし母親が田舎ではなく東京のような都会に生まれていたとしたら…おそらく親戚・近所との人間関係に、今ほど苦痛に感じることもなかったような気がします。
その意味で母親の対人関係の悩みは、母親の個人的・性格的な要因のみならず「田舎ならではの親密な人間関係」という社会的要因も無視できないように思えます。
一般的に「田舎は都会に比べて親戚や周囲の人々との人間関係が重視される傾向にある」ことは知識として持ってはいました。
しかしこれまで、そのことと母親の悩みとを結びつけて考えたことはありませんでした。

洞察への社会構成主義の影響

おそらく田舎暮らしにおける人間関係の特徴と母親の人間関係への苦痛とが結びついたことには、母親のことを思い出したときに読んでいた本に書かれている社会構成主義の理論が影響しているように思えます。
社会構成主義の理論では、すべての事象を「社会的に構成されたもの」言葉を変えれば「多くの人々の関係性から生まれたもの」として考えますが、この考えからすれば「この世に社会的な影響を一切受けない純粋に個人的な事象など存在しない」ことになります。
おそらくこの社会構成主義の考え方に影響されて、以前は母親の自己愛的な性格による問題としか思えなかった人間関係の悩みに対して、地域社会の特質へも目を向けるように変化したのではないかと考えられます。
人間関係への社会的影響 参考文献:
物語りとしての心理療法-ナラティブセラピーの魅力
人間関係の悩み・ストレス解消ガイド本


その後、母親や私自身の病理的側面について、さらなる洞察が得られました。
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