幻聴の次は幻覚?
統合失調症の幻聴疑似体験から一夜明けた翌日、花粉症の症状悪化の影響もあるのか気分が優れず漠然とした不安を感じます。
この「漠然とした不安」が問題です。経験上、不安が漠然としていて原因が分からないのは、不安を感じさせる要因が意識のコントロールを失い勝手に活動しているためと考えられるからです。
漠然とした不安に支配されている状態では食事もままなりません。しかしこのような精神状態で食事、それも大勢の人がいる所で食事ができるものかにも興味をそそられたので行きつけの新宿ベルクでいつもの定番メニューのエッセンベルクを食べてみました。
漠然とした不安を感じたままでの食事はまるで餌を食べているような感覚でしたが、それでも完食することはできました。
しかし食後のコーヒーを飲んでいると不思議なことが起きました。
「キャーッ」という女性の悲鳴が聞こえ悲鳴の聞こえた方を見ると、他のお客さんにぶつかった拍子で天然酵母親フレンチトーストが床に落ちるのが見えました。しかしその女性は動揺しつつもそのまま去って行きました。
床に残されたフレンチトーストは、死んで使い物にならなくなってしまったペニスを連想させました(精神分析の本の読み過ぎでしょうかw)。
その後何人かのお客さんが、まるで床のフレンチトーストが見えないかのように平然と蹴飛ばして行きました。もしかして幻覚(@_@;)
昨日、幻聴のような不思議な体験をしたばかりのためか、この不思議な光景が幻覚のように思えてきました…
さらに店員さんが床の小さなゴミを見つけて拾い上げますが、肝心のパンには目もくれません…ますます幻覚への不安が高まっていきます(@_@;)
やがてそのパンは存在に気づかれぬまま蹴飛ばされ続けて、私の視界から消えて行きました…
帰り際、気になって床を見たのですがパンは跡形もなく消えていました。私が知らない間に誰かが片付けたのでしょうか? それとも…本当に幻覚??
離人感?
店を出て地下を歩くと、幻覚とはまた違う不思議な感覚に襲われました。目に飛び込んでくる光景はいつものままなのですが音が変です。何かフワフワしてこもったような感じに聞こえます。自分の存在が曖昧で不確かに感じられます。ふと、これが離人感と呼ばれる感覚なのかもしれないと思いました。
地上に出ると今まで体験した幻覚や離人感?が嘘のようにいつもの感覚に戻っていました…
統合失調症の幻覚・離人感の疑似体験からの洞察:
この日はここに書かれていること以外にも何度となく奇妙な経験をしました。
『自己心理学入門―コフート理論の実践』の中に「自己の解体は現実の知覚にも影響を与える」との指摘がありますが、昨日の疑似幻聴体験を契機に私の自己感覚がまとまりを失い、結果として幻覚や離人感に似た知覚の歪みが生じたものと思われます。
おそらく私の心は、自覚している以上に深刻な解体の危機に直面しているのでしょう…昨日の選択は軽卒だったのかもしれません…
幻覚 治療本リスト
離人症 治療本リスト