自由連想法を用いた自己分析を始めるまでの経緯:
心理カウンセラー・夢分析家として開業した後も、心理学や心理療法の専門書で得た知識を元に自己分析を続けていましたが、なかでもフロイトをはじめとした精神分析の理論が、長年疑問に思っていた自分の内面について理解する道具として一番役に立ちました。
そのため次第に精神分析へと強く惹かれていったのです…
そうした中、ある本に出会いました。『精神分析セミナー』という5分冊の本で、一般の精神科医の方を対象に行われた精神分析の講義の内容が収められています。フロイトの著作を直接読んでも難解で分かりづらい精神分析の理論や治療技法論が、精神分析になじみのない方でも理解できるように平素に、かつ極めて実用的に書かれています。
この「精神分析セミナー」の中で小此木さんという精神分析家の方が「いくら本やセミナーなどで精神分析の勉強をしても、自分で実際に自由連想法を患者の立場で体験してみないことには、無意識が意識へと漏れ出てくる感覚を知ることはできない」旨のことを主張されていました。
確かにそれは言えるかもしれない…
そこでさっそく日本精神分析協会のHPで自由連想法を受けられないか調べてみると、訓練中の分析家の方とのセッションでしたら3,000円から可能なようです(以外と安いのですね)。
ただし週4回のセッションが条件であるため、1回当たりのセッション料は安くても月々の費用は50,000円にもなってしまいます。
残念ながら今の私に毎月50,000円も支払う余裕はありません(T_T)
しかし自由連想法は何としても体験してみたい…
そこで無謀にも?自分自身で自由連想法を、つまり自己分析の技法として自由連想法を用いることを思い付いたのです。