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ゲシュタルト療法とは?

ゲシュタルト療法とは精神療法家のパールズが開発した、イメージによる対話を用いた心理療法です。ルールは「空想上で、あるいは椅子を使ってイメージによる対話を行う」ことのみという極めてシンプルな技法であるため、心理カウンセリングばかりでなく自己治療(セルフ・カウンセリング)にも簡単に取り入れることが可能な心理療法です。
自己治療に使える心理療法はゲシュタルト療法の他にも数多く存在しますが、たとえばユング心理学アクティブイマジネーションではイメージの選択や対話について細かいルールが存在しますし、フォーカシングにおいても(定義上)フェルトセンスが見つからなければ治療効果は望めません。
その点、ゲシュタルト療法には難しいルールは一切存在しません。結局ルールが単純な心理療法ほど簡単に試せて、しかも長続きします。
このように極めて実用的な心理療法であるゲシュタルト療法も、現実にはもっぱら心理カウンセリングや心理学セミナーの場で心理カウンセラーの指導の下に用いられ、自己治療の技法としてはほとんど使われていないのは残念でなりません。

ゲシュタルト療法による自己傾聴:

自由連想法による自己分析・自己治療を続けていたあるとき、トラウマ(心的外傷)に触れてしまったのか激しい恐怖に圧倒されるとともに、その恐怖を誰かに受け止めて欲しい(傾聴により共感的に受け止めて欲しい)という欲求(鏡映自己対象欲求)を感じました。
そのときとっさに思いついたのがゲシュタルト療法により恐怖に圧倒される自己に自らで傾聴する自己傾聴でした。
ゲシュタルト療法による自己傾聴で、恐怖に圧倒される自己の鏡映自己対象欲求に必死に応えるうちに、やがて「本当の自己」を取り戻したという実感が得られました。
関連ブログ:自己愛憤怒による攻撃的空想が消滅-ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒し107回目
自己愛的な家族の下で育った私は現実適応のために「本当の自己」を抑圧し、精神分析家のウィニコットが「偽りの自己」と名づけた偽者の自己を発達させました。
そのようにして無意識に抑圧されていた「本当の自己」にゲシュタルト療法による自己傾聴で触れることができたのです☆
このような体験は自由連想法やナラティブセラピーを用いていたときには得られなかったことです。

自己受容を促すゲシュタルト療法による自己傾聴:

ゲシュタルト療法による自己傾聴することは症状の軽減(自己治療効果)のみならず、「偽りの自己」の発達により長いこと無意識に抑圧されてしまっていた「本当の自己」を取り戻すことが可能なように、強力に自己受容を促すことができる心理療法です。
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ゲシュタルト療法 解説本リスト
個人的には『実践・“受容的な”ゲシュタルト・セラピー―カウンセリングを学ぶ人のために』をお勧めいたします。
自己受容をテーマとした心理学の本

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