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自己分析のテーマとした症状&空想:

新宿ベルクランチ。隣にかわいい女性が座っていることで緊張や圧迫感・不安などを感じる。しかし女性の何となく落ち着かない様子を見て緊張や不安を感じているのはむしろその女性の方では?と思え、そう思った瞬間ホッとすると同時に次のような空想を抱く。
その女性が私の読んでいる『自己心理学入門―コフート理論の実践』を見て私のことを心理カウンセラーだと知り、心理カウンセリングの依頼をする。

自由連想法による自己分析(重要な連想のみ):

小学生のときに盛んにしていた奇妙で残酷な空想
初恋の女性Tさんの両足が太ももの所で切断されていて動けないでいるので助けに行く

自由連想法による自己分析からの洞察:

この奇妙で残酷な空想は自分の異常性を表しているような気がしたため何とかして意味を知りたいと思い、自己分析の最中に何度も回想されてきました。そのたびに幼少期の母子関係のトラウマ体験ではないか?などといろいろ解釈してきましたが、今回の自己分析ではこの空想への全く別の視点からの解釈が浮かんできました。

初恋の女性への競争意識による残酷な空想

「緊張や不安を感じているのはむしろその女性の方では?と思え、そう思った瞬間ホッとする」
これは隣の女性に対して競争意識のようなものを感じていたことを示しています。それまで自分の方が神経症的な症状に苦しんでいると思っていたのですが、女性の落ち着かない様子を見てその女性の方が自分よりもさらに神経症的に思え、勝ち誇ったような感じを持ったのです。
そしてこの体験から例の奇妙な空想が連想されたということは、相手が初恋の女性であっても競争意識を抱いていたことになります。
確かに彼女とは学習成績のトップをいつも争っていましたのでこれは妥当な解釈だと思います。
「女性が私のことを心理カウンセラーだと知り、心理カウンセリングの依頼をする」
この空想は、女性の神経症的傾向を決定付けるために生じたものと思われます。心理カウンセリングの依頼をするということは心理カウンセラーの援助が必要なほどの精神的危機に瀕していると考えられるからです。
ではなぜそこまで見ず知らずの女性に対してこのような残酷な空想をする必要があるのでしょうか?
おそらくこの空想は競争意識から当然生まれてくる「競争上優位な地位を奪い返される不安」を防衛するために生じたように思えます。
競争上優位な地位を得たことで、今度はその地位を奪い返される不安を感じその不安に耐えきれなくなり、さらなる競争優位を築くことで不安を回避したのでしょう。
そして初恋の女性へのさらに残酷な空想は、(しばしば子供の空想が大人には理解しがたいほど残酷になることを差し引いても)彼女に対する激しい競争意識と不安を感じていたことを示している気がします。

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