夢:
架空の病院にいる。何か危機的状況が迫ってきているため病院から急いで退去しなければならない。
しかし一旦退去するも思い直して母親と二人で病院へ戻ってくる。やがて危機的状況を回避できるかもしれない手段が見つかる。
自由連想法による夢分析(重要な連想のみ):
やがて危機的状況を回避できるかもしれない手段が見つかる
少し前にテレビで見た映画『日本沈没』
だとすると私は草薙剛のように死んでしまうのか?
それは嫌だな 何としても避けねば これも「回避」だ
一旦退去するも思い直して母親と二人で病院へ戻ってくる
今まで母親から心理的・経済的に自律しようと努力してきた
そのことで抵抗からの?抑うつ症状にも苦しんできた
「母親と二人で戻ってくる」は元の関係に戻ることを連想させる それでいいのか?
嫌だから抜け出そうとしてきたのではないのか?
夢のストーリー全体からの自由連想
これまでの自己分析による洞察から得られた内的な母親イメージからの悪影響に危機感を感じて、母親から自律しようと努力してきた
ん?「内的な母親イメージ」と「現実の母親」とが混同されている
夢の中で「危機的状況を回避できるかもしれない手段が見つかった」ということは…現実の母親と距離を置こうとする姿勢は間違いだったのかもしれない
今までは母親に対してあえて冷たい態度をとり、それが「子離れできない」母親にとっても良いことだと信じていた…しかしこれは間違いだったのか?
自由連想法による夢分析からの洞察:
自己愛障害による内的な母親イメージと現実の母親との混同
今まで私を苦しめてきたのは現実の母親とうよりも内的な母親イメージでした。しかし私は内的な母親イメージを現実の母親と混同し、その結果、現実の母親が内的な母親イメージのような性格であると錯覚していたのでした。
このような自己の内的イメージと現実との混同による障害は「自己と他者との境界のあいまいさ」から生じており自己愛障害と呼ばれます。
※自己愛障害とは自己愛の感覚に障害があることを示すもので、広く知られている自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)を必ずしも意味しません。自己愛性人格障害は重症の自己愛障害の一つです。
自己愛障害の治療ガイド本
といっても大半は自己愛性人格障害の治療ガイドですが^^;